第3回:古文書解読コンテスト対象資料3

コレクション: あいおいコレクション

相州小田原大地震(嘉永6年)[27冊-14] - 翻刻

相州小田原大地震(嘉永6年)[27冊-14] - ページ 1

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   相州小田原大地震 むかしより天変(へん)地(ち)のわざはひも是有中にはことし嘉永六年 癸丑二月二日ひる四つ時頃にわかに山鳴(なり)震(しん)動(どう)して天地もくづるゝ ばかりの有様なれば人々たましゐを天外(ぐわい)にとばしこは何事やらん とおどろきさわぐ間もなくたりまち大地四五尺計(ばか)りもゆり 上ケたるかと思ふとひとしく家蔵をゆり上げし中にも二かい づくりの家はみぢんとくだけてかわらをとはしたま〳〵残る 平屋つくりの家ハあるひハはしらをひしぎむな木をくだき かべを崩(くづ)し是が為に打たれて死する人馬けがするもの いく千といふ数をしらずさしてもげんぢうなる御城の御やぐら 二三ケ所もくづれ町家にて名高ういらうの八ツむね作りも 五ケ所までくづれおちことに大地さけて水道の水をふき出し 是が為に又なんじうする人々誠に目もあてられぬ有様なり 又大山より焼出して其近辺の村々はいふに及ばす小安厚(あつ)木 辺まで砂石をとばしこれにうたれてけがする人馬あまた有 又二子山くづれて大石飛出し箱根への往来をとゞめ 此へんにても人馬のけがおびただしく大磯辺などにてハ昼(ちう)夜(や) 野宿をいたす事三日が間なり誠に古今めづらしき事 にしてやうやく三日めにて人々少々あんどの思ひをる