みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE3

地震津浪末代噺の種 全 - 翻刻

地震津浪末代噺の種 全 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

《割書:大地震|大津浪》世直し万歳(まんざい) 時は嘉永寅の冬みるもさはぎまし升【ます】そうどう ありけるあらましの飛出(とびだ)しさはぐわれらよりたれもおど ろき皆目をさましあはてけるは誠に手ひどふさアはぎ けるけふのゆさ〳〵は安座でどふも御家にゐられぬ皆も 大事おれもモウ出るかゝも逃よ夜通しゆさ〳〵とうらや 住の者共が今霜月四日辰の下刻にゆり出し長い事まじ ない神をいのられぬふあふないなんぞと氣もませ給ふは まことに祢ぶたふそふらひける今つなみ〳〵とつとこんだる つなみ打たる浪の大ゆりうろたへこはい門の大ゆりあはて騒(さはい)で はまがはこわいはまがは〳〵〳〵こわいなとゆつたる度に氣をもめそこを 打捨せと物屋をみたればらんちくさはぎ皿やかんちろりん疵(きず)ひゞ ぎ皆 疵(きず)しやびん色々 結構(けつこう)かざり立てあぶないしが 忽(たちまち)にくづけ しや落して破(われ)たる雑(ざう)ばち迄ゆりこうなる昨(さま)野にも集(あつま)る皆よれ これよれ諸方(しよはう)の御蔵もどつさり〳〵〳〵〳〵〳〵 瓦(かはら)も傾(かたむ)く世上には取済(とりき)た 門(かど)には集(あつま)るどつちもこつちもいかれんのこわいことは後(のち)の世直(よなを)し