← 前のページ
ページ 1 / 1
次のページ →
翻刻
さやあて 《割書:■くわじ伴左衛門|●なまづ山三》
■
〽《ルビ:遠|とほ》からんものは《ルビ:音|おと》にもきけ
お《ルビ:客|きやく》はよつてめにもみじめな
ものずきは《ルビ:今|いま》《ルビ:龍|りう》こしの《ルビ:素人|しろうと》《ルビ:出立|でたち》
《ルビ:今宵|こよひ》くるわの《ルビ:大門|おほもん》をたをせば
たちまち《ルビ:極悪|ごくあく》《ルビ:丁度|てうど》《ルビ:五丁|ごちやう》に《ルビ:火事|くわじ》の《ルビ:燵|もへ》わたり
●
〽かくのごとくのもへたちは《ルビ:絶|たへ》なるみ《ルビ:声|こゑ》《ルビ:音|おん》せいはまごつく
《ルビ:女郎|ぢよらう》あまたなり《ルビ:今|いま》やけかゝる《ルビ:仲|なか》の丁《ルビ:火|ひ》の《ルビ:手|て》いろます
その中へふるつた《ルビ:蔵|くら》かかべつちの
■
〽われはしなすやゐのこりのはりまにぴしやり
《ルビ:夜半|よは》のせめ《ルビ:責|せめ》にやかれてめせき《ルビ:笠|かさ》ゆられて
《ルビ:返|かへ》るか《ルビ:家根|やね》に人●
〽《ルビ:焼|やけ》る心の《ルビ:金持|かねもち》にねぐら《ルビ:焼|やか》にぞ
《ルビ:欲面|よくづら》めやけにぞやけしかの《ルビ:家|いへ》と■
〽くらべ《ルビ:諸方|しよはう》の《ルビ:火|ひ》も
きへて下谷上のゝ山つゞき《ルビ:西|にし》に《ルビ:消鐘|きえがね》北にはやけば
おかゆくらはんやけ《ルビ:小袖|こそで》