翻刻
都而四月十三日迄水溜り凡六七里ノ渦となる
何時ニ切崩れも難斗川下の難義ニ不相成
様のろし鉄砲相備へ有之処思ひかけなく
築埋ミの下ゟ水破れ候事故仕掛之道具
間ニ合す《割書:水留り築埋ミ場一はいニ成上へのりこほれ候而崩レ候と|心得之処俄ニ下ゟ破れ出候事故後れニ相成候様子ニ有之》
一たんの水ニ而川下之水除土手《割書:是ハ松代へ水除之積り|に他所ゟ人足借用ニて》
《割書:土手築最中|のよし》此人足又ハ相図有之候と心得川中島
町在山ゟ下り少し安堵之趣ニて帰り居候もの多
分有之候処山之ことくに水押来り右之人足
幷ニ町在ニ至る迄大半流れ死《割書:臆病にて山ゟ下り不申ものハ助り候|由着キ物諸道具等おしかり候者流しよし》
右大地震ゆり潰し川中島大変之事遠国
迄ハ早速に相知れす候得は無難に御開帳