東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト8

古今和哥伊勢物語 - 翻刻

古今和哥伊勢物語 - ページ 3

ページ: 3

翻刻

【右丁上段】 やまとうたは人の心をたねとして よろつのことの葉とぞなれりける 世中にある人ことわさしけきもの なれは心に ふるを見るものにて 物につけていひ出 る也花に鳴 うくひす水に をきけはいきとしいけるものいつれ か哥をよまさりけるちからをもい れすしてあめつちをうごかしめ に見えぬ  をもあはれとおも はせをとこ女のなかをもやはらけ たけきものゝふの心をもなくさ むるは哥也この哥あめつち  ひらけはしまりけるとき         あまのうきはしのした         にてめをととなり たまへることを いへるうたなり         志かりあれとも世につ たはることは久かたのあめにしては したてるひめにはしまり                 した                 てる ひめとはあめわか見このめなりせうとの 神のかたちをかたにゝうつりてかゝやくをよ めるえひす哥なるへしけれらはもしの かすもさたまらす哥のやうにもあらぬ 【左丁上段】 ことくも なり あらかねのつちにしては すさのをのみことよりそおこりける ちはやふる神代にはうたの■しも さたまらすなほにしてことの心 わきかたかりけらし人の世となり てすさのをのみことよりそみそも しあまりひともしはよみける すさの をのみ ことはあまてるおほん神のこのかみなり 女とすみ給はんとていつもの国に宮つくり し給ふ時にそれ所にやいろの雲のたつを みてよみ給へるなり やくもたついつもやへ かきつまこめにやへかき つくるそのやへかきを かくてそ■を めて妻をう■やみ霞をあはれひ 露をかなしふ心ことをおほくさま 〳〵になりにけるとをき所もいてた つあしよりはしまりて年月を わたりたかき山もふもとのち■ひ ちよりなりてあま雲たなひく まておひのほれることくにこの哥 もかくのことくなるへしなにはつの 哥はみかとのおほんはしめなり。 おほさゝきのみかとのなにはつにてみこと きこへける時東宮をたかひにゆつりて位