翻刻
題鎌先温泉
霊液其初以鎌穿沸騰増盛引温泉従来入浴除痾
悩何賜如之咨自天
病ひの根芟りはらふも理りや
はしめ鎌にて開く湯なれば 白石 源元象
刈田郡に鎌先のいて湯ありて其所のさま写しゑはたし
ゆへよしをつむらに記されし碑をもしめしてこれがうた
ひとつそと乞はれしに取あえす口すさみけるは何のふし
ことなされと
陸奥の刈田のくにの名もあえす
かまさきの湯や人とにきはふ
郡をも国といへるはいにしへのふうなり
洛南老樵蒿蹊述
温泉煙りのかゝる岩間の紅葉哉 仝 秀富十青
燈の消ひて起て人呼ふ夜寒哉 仝
天狗の角力場に遊ふ
道なくも行かれそふなる春の山 仝