デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

公儀御触之部 - 翻刻

公儀御触之部 - ページ 129

ページ: 129

翻刻

     十月 ▲〇異国の船渡来之節ハ二念なくうち払ふへき旨文政八年被仰出候得共何之  別心もこれなき船風波之難ニ逢漂来候類ハ格別之御仁恵ニ而みた  りにうち払ふましくよつてハ武備之儀ハ弥厳重ニ可心懸旨此度改而被仰  出候事ニ付諸国之廻船漁船之乗筋を相考海上ニ於而可成たけ異国  之船に不出合様可心懸候乍然無余儀場合ニ而出合候歟又ハ異国之船ゟ此方 へ近つき品ものなとあたへ候様成事も有之候ハヽ猶更之儀他領たりとも着  岸之節其所之役人へ有体ニ届置可申候尤御咎にハ無之候勿論異国人と親  しミ候事ハ前々ゟ御法度ニ候ヘハ其旨兼而船方漁民等相心得堅可相守候  若親しミ候儀をかくし置後而相顕るゝにおゐてハ用捨なく可被処厳科  候有体訴出候ハヽ一旦同意之ものにても御咎ハ無之時宜ニよりてハ御褒美を  も下さるへく候間聊不相包可申出候其旨相心得弥ゆるかせにすへからざるもの也      十月  右之趣文政八年被仰出候浦々建札と引替建置候様向々へ可被相触候 ▲〇□しかk北国筋其外諸国之廻船等異国船ニ似寄候帆之立方相見既ニ先達而異国  船与見違候次第も有之候全く三本帆之儀ハ難相成筋ニ候処追而大洋を乗候様子以  前とハ相違候趣ニ相聞殊ニ寄朝鮮之地方近く乗通り候も有之由其外遠キ沖合  を乗候節帆之立方異国船と似寄候を以て見違候儀ニも至り可申歟依之以来ハ異  国船ニ紛らハしき帆之立方致し并遠キ沖合を乗候儀可為停止候若触面之趣相  背ニおゐてハ吟味之上急度咎可申付候  右之通御料ハ御代官私領ハ領主地頭ゟ不洩様可触知者也      十月 一近来五畿内中国西国四国筋国々領主地頭ニおゐて自国之産物ハ不及申他国産  をも夫々手段を以買集売荷を荷物ニ引直し蔵屋敷へ囲置相場高直之砌手  払又ハ銘々出入之町人共へ為売捌〆売同様之及取計依而ハ領主地頭之権威を  以他之売買へ差障或ハ無謂他所之物より冥加銀等為指出候哉之趣も相聞以之  外之事ニ候尤諸色直段引下ケ方之儀ニ付追々相触候趣も有之候上ハ領主地頭ニ於而  前書悪弊早々改革可有之ハ勿論ニ候得共万一是迄之仕来りニ因循いたし不良  之取計於不相止ハ糺之上急度可被及御沙汰候