翻刻
天然地理学巻之下
第十四章
水蒸気(すいじやうき)
水蒸気(すいじやうき)は洋水(やうすい)の面(おもて)、或(あるい)は他(た)の水上(すいじやう)より昇騰(しやうとう)して、
空気中(くうきちう)に懸(かく)るものなり、空気(くうき)暖(あたゝ)かなれば水蒸気(すいじやうき)
を含(ふく)む事多(おほ)く、冷(ひやゝか)なれば少(すくな)し、一寸 立方(りうはう)の空気(くうき)、三
十二度(ど)の温(あたゝか)さにては、大約水気(たいやくすいき)を含(ふく)む事(こと)二グレ
ーンと三分の一より多(おほ)からず、六十 度(ど)の温(おん)にて
は、大約(だいやく)五グレーンと四 分一を含(ふく)むべし、また七