翻刻
陸地(りくち)|外面(ぐわいめん)の姿勢(しせい)|大(おほ)いに分別(ぶんべつ)あり、或は起(おこ)つて山(さん)
嶽(がく)と為り、或は開(ひら)けて平原(へいげん)と為り、或は陥(おちい)つて谿(けい)
谷(こぐ)を為す、
山嶽(さんがく)、
凡(およ)そ山嶽(さんがく)は、蜿蜓(えん〳〵)として相連(あひつら)なるもの多(おほ)し、之を
山脈(さんみやく)と云ふ、また衆多(しゆうた)の山脈(さんみやく)|相聚(あひあつま)るもの、之を合(がう)
併(へい)山脈(さんみやく)と云ふ、〇凡そ山(やま)其|高(たか)さ千|尺(しやく)に過(すぐ)るも
の、初(はじ)めて之を嶽(がく)と号(ごう)す、千尺|以(い)下のものは皆(みな)之
を丘(きう)と唱(とな)ふ、〇山嶽(さんがく)は平原中(へいげんちう)に独立(とくりつ)して、他(た)の山(さん)
嶽(がく)と相連(あひつらな)らざるもの甚(はなは)だ少(すくな)し、適(こま〳〵)之あるは、大抵(たいてい)
火山(くわざん)なり、○新ゼーランドのモント、エグモント、
ピーキオフテネライフ、ロックオフギブラルタル、
シヽリー島(とう)のエトナ山(さん)、小(しやう)アシアのアラヽット山(さん)
ハワイ島のモウナローは独立山(どくりつざん)の適例(てきれい)なり、○
山の形状(かたち)種々(しゆ〴〵)ありといへども、大抵(たいてい)次(つぎ)の図(づ)に示(しめ)
せるものゝ如し、また山(やま)の形状(かたち)の種々(しゆ〴〵)なるは、専(もつぱ)
ら其(その)土質(どしつ)に随(したが)ふものとす、
山嶽(さんがく)の斜面(しやめん)、