翻刻
上 をしむへしまつやの馬にのりのみち
年も六十し出の旅だち 宇和空成
極楽のはちすに宿をとらんとや
死出の旅路の歌枕して 累駝々広
有世にはお目(メ)弁かさらぬ人なから
なみたは袖にかゝりこそすれ 屋識堅丸
上 おもひきや冥途の鳥のはつねをも
六十しての山て聞と■【は?】 銭出徳利
東作うし草庵に躑躅あまたうへてされ歌
し給ひけんことを思ひよせはへりて
植て見しぬしはとらへばなき春の
四十九日のもちつゝしかな 三陀羅法師
上 一さかり花をさかせしさくら木も
年ふりとなりて野辺に埋火 膾盛方