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コレクション: STAGE7

泰平の美世鹿島百人一首 - 翻刻

泰平の美世鹿島百人一首 - ページ 1

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《箱:くわやま》《箱:もこしち》《箱:かあめに》《箱:ふつ火》《箱:てり》 泰平の美世  鹿嶋百人一首      晴月楼雷丸 変事てんどう【天智天皇】  あきはてたかりねの小屋のとばをあらみ我こころては常にゆれつつ 持こう変とう【持統天皇】  四ツ過て死ぬきになりしうろたへの子供なくやらへどをはく山 柿の跡の四斗樽【柿本人麻呂】  つめ引で山なりのよも知らずしてかた〳〵しかふひやりかもねん 夜なへの馬鹿人【山部赤人】  たなのうらを逃出て見れは白かべの蔵の高さに家ねはゆれつゝ しつまるたろう【猿丸太夫】  焼原にかわらふみわけなく人のふけ行ときそ夜るはかなしき 中納言焼もち【大伴中納言家持】  両国のわたせる橋の無ゑん寺の死人を見れは夜そふへにけり あめのかた丸【阿倍仲麻呂】  やけ原をふりかへりみれは火事かある焼土山に出してきかも むゑん法事【喜撰法師】  我身をはさとうのたるかこもつゝみ約そく事と人はゆふなり おとのこわし【小野小町】  顔の色は青みにけりなまたくらにわか身よりほか逃るせしまに 銭丸【蝉丸】  こげやこのふねもお馬もゆられては死ぬもしなぬも大川のせき けんりまたくら【小野参議篁】  夜食ばら竹やぶさして逃ゆかんと人にはつれよかしの家ね船 そうどう変どう【僧正遍昭】  かしま風神か押しかなめいしなまつの姿火ばしとゞめん ごうせいいん【陽成院】  釣かねの上よりさかるひ高川是そつぶせはbちとなしぬる 尾師のさざいすき【河原左大臣・源融】  たちのけはいもし引つり火事ゆへに死なれそれにしそれからなくに かうこう弁とう【光孝天皇】  死なぬため冬の夜に出てはかけても我か心にはいきはきれかく 中納言真平【在原中納言行平】  さしわたしつくばの山のみねがあおるきやつとしきかは今ゆられくる 焼原のまこつきあそん【在原業平朝臣】  そばをうる火事ともきかぬたをされてがらくた家の家ねくゝるとは 吉原の年よりあそん【藤原敏行朝臣】  住町の客によるさへ寝るさへも客のかよひじ人の死ぬらん 見世【伊勢】  なにもまたみじんになりし瀬戸もののあわてゝその夜をあかしているとや 元より震どう【元良親王】  逃ぬれは今はだしなるお庭なる身をつふしてや逃んとそおもふ 諸宗法事【素性法師】  今すんといりしばかりのなまなかに仮たくのつれをまちいつるかな 本屋の安筆【素性法師】  いるからにのきのはしらもたをるれは無常の風をこわしといふらん おふやのおさと【大江千里】  よく見れはちゝにもゝこそいためけり我か身一つの疵にはあらねと 痰け【菅家・菅原道真】  此度は蔵もとりあへぬたおれ山親じのいひき金のはち〳〵 三両の御大小【三条右大臣・藤原定方】  なんとしよふ大酒もりの其なかでふいにゆられて死ぬよしもかな 天神こう【貞信公・藤原忠平】  なぐらやら耳を親じかいためたり今一たひの薬りまたなん 中納言かねつき【藤原中納言兼輔】  見世のくらわきてなかめる鼠穴ゆるきとてかこわれたるらん 井戸はたの物つあそん【源宗于朝臣】  山の手はよそにきびしくなかりけるひとりも人の死なぬとおもへは 王子こしきの狐【凡河内躬恒】  ところあてになかばやなかん初冬のうきまとはせるしら土のはな 身ふんのたゝり【壬生忠岑】  たしぬけにつれなくゆれし地震より野じん計りはうきものはなし 酒の上の青のり【坂上是則】  朝めしのありたけのしると見るからによしずの内て売るあわゆき やみ道のいらき【春道列樹】  山の手の金をかけたる見世ぐらはたおれもあへぬ地震きりけり      追々後板奉御覧入候  東都牛込赤城                      晴月楼雷丸作