翻刻
地震のゆり数ハ混雑中の事なれは誰人も能知るもの
少なけれと己あらまし覚へし数を日記のはしにかひつけ
置けれハ今こゝに載せてその大畧を示せりされとその
かろきに至てハ或ハ途中にして知らさるも有亦熟睡中
にて覚へさる時もあり人堂に依てその数不同有るへし
と思へり
十月二日夜四ッ時過大地震一度その後夜明るまで
大小うち雑り凡二十余度と覚へぬ《割書:或人の説にハ三十|四五度と云ひき》
《割書:続きてのゆり返しなれハさ|もあけんも知るへからす》
三日 昼夜にて小震十度
四日 朝四ッ時小震一度夜中三度
五日 朝小震一度夕七ッ時前強く一度夜中小震弐度
七日 今暁七ッ時前強く一度夕方小震一度暮六ッ半時
頃強く一度是ハ大地震後のゆり也夜中小震
三四度
八日 朝一度夕一度夜一度と共二小震
九日 夕方一度夜中四度共二小震
十日 夜中三度小震
十一日 昼八ッ時頃強く一度