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コレクション: STAGE9

地震津浪末代噺の種 全 - 翻刻

地震津浪末代噺の種 全 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

大津浪(おほつなみ)末代(まつだい)噺種(ばなし) 一嘉永七甲寅十一月五日七ツ時過|大地震(おほぢしん)後(ご)沖合 鳴出し夜五ツ半時|頃(ころ)大津なみと相成高さ一 丈余(じやうあま)りの大浪矢よりも早く打来り天保山の 人家|惣崩(そうくつ)れ泉尾新田今木新田月正嶋木津 難波新田勘介嶋寺嶋一面の白海と相成田地は 勿論(もちろん)人家不残流れ死人数を知らす千石二千石 或は五百石の大船木津川安治川両川口に繋居(かゝりおり)候 処右の津浪にて両川口へ分れ逆巻(さかまく)ごとく内川へ 矢よりもはやく突上候故|剣先(けんさき)上荷(うはに)茶舟(ちやふね)押潰(おしつぶ)され あるひは大船の下敷に相成荷物は勿論乗込の人々 溺死(できし)幾(いく)千人といふ数を知らす大船も五百石千石等の 船の上へ弥(いや)が上(うへ)に乗上候事故互ひに打砕け是亦死 人数しらず夫故内川の浜側掛造りの家は勿論(もちろん)蔵