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コレクション: STAGE9

地震津浪末代噺の種 全 - 翻刻

地震津浪末代噺の種 全 - ページ 22

ページ: 22

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《割書:大地震|大津浪》継づくし 【上段】 清水寺とかけて     こゝろは しはんばうの散財ととく ぶたい飛(とひ)              じや 霜月五日の夕かた  沖なり 直のたかい質    じや つなみの大ふね  はし相て なんこのけん    じや 道頓堀川の大ふね  大黒で すぼらな和尚    留つてゐる ひろちの小家がけ  ゆすつても よいしゆのむすこ  気が入ぬ 天王寺のたう   こけそふても しやうずのせき取 こけぬ    気がよわひ女中  杓おこして あら物屋の歳暮   じや 瀬戸物町      高いもの けいこのかねつけ  割てじや 大地しんの念仏  しんから 香の物の口あけ  出してじや 住よしのとうろう  大かた すぼらなげいこ   こけてる 大つなみ     剣先引 茶屋のつき出し  さいてじや 今度の大つなみ    志摩 しゆんくはんそうづ  なかしじや 【下段】 おき番のさけ  利に入て えらい借きん  しまふ  つなみ地しん     二度びつ ふきりやうな嫁さん  くりじや しばゐのかんばん  出した儘で 正月のにらみ鯛   手がつかぬ 町々の板行(はんこ)や  づを出して きせるのそうじ  じや 今度のつなみ  紀州が やすいおやま  ゑらい 地しんなかばの小便  こは〳〵 きむすめの色事    してじや くつれかけた橋  人とめて はたごや      じや 鳥羽浦のつなみ     皆|潰(つぶ)れて   かほのわるいたのもし    ゐるか へたりかけた家  突張(つゝはり)して 流れかけた質   留てしや 大道の夜あかし  星が 春先のもち    見へる へたり掛たいえ   丸太で 馬場さき近辺の茶や 持てゐる 道頓堀川の引ふね  をい〳〵 米相場       さげる