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コレクション: STAGE9

西洋雜記 乾 - 翻刻

西洋雜記 乾 - ページ 23

ページ: 23

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同しからす其髪は黄色を帯ぶ其婦女は髪を背後 に垂れて腰に及ふこと他の満刺加(マロカ)の婦女と同し行歩 する時は其両足内の方にむかふ此種の人は多く此国のみ ならず他の印度(インド)およひ亜弗利加(アフリカ)洲の内の処〻にもまたこ れありといふ    亜弗利加の異物の説 亜弗利加の地に一種の異形なる生類を産す此物其かた ち円にして稍亀に似たり背上に黄色なる十字の紋あ り其十字紋の端末の処に至る毎に皆眼ありおよそ四眼 四耳其端にありてこれを以て四方を視聴する事をなす しかれとも其口は多く一つにして其腹にありとのゆ へに飲食する時はすなはち腹を地に着く其全身の周囲 円にあまたの足ありて行て復帰らんとするときは敢 て身を廻らすに及はすして後足よく前足の用をなし 前足これにしたかひて退く事をなす其尾は長くして その端末に至て細毛叢生す土人の説にいはく此物の血は諸 金創傷損に用ひて甚奇効ありよく拔尓沙摩(バササモ)に代へ 用ゆべしといふ    「カスヨウ」樹の説 南|亜墨利加(アメリカ)洲|伯西児(ブラシソア)国に一種の奇樹を生す名け て「カスヨウ」といふ其葉幅広くして黯緑色なり一樹の 上に赤白二種の小花を開きまた尋て二種の菓をむす