翻刻
して欧羅巴の諸国に通し南ハ北高海よりして百児西亜
印度の諸国に通し黒海よりして韃靼。都児挌の諸国
に通し東ハ「オホツカ」カムサツカ」等の地よりして舶を発し
次第に亜墨利加州の西界諸島を併せ有ちて其国の富
める事また筆紙の尽すべきにあらす蓋し其国を
富すの要ハ舶を通するにあり舶を通するには其制を
堅固にして海上に於て風波の寰賊にあふとも恐れ
なく《割書:彼邦にて舶を「ゼエ。カステエル」|ともいふこれ海城といふ義なり》且天文地理測量の学を明に
して其諸国をそなへて万里の海上を渡る事旧来
の熟路の如くするに至るなり
西洋雑記畢