翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

火水風災雑輯. [1] - 翻刻

火水風災雑輯. [1] - ページ 15

ページ: 15

翻刻

【上段・おゝ津ゑぶし】 〽ゑいほうかたよれ〳〵と。  かなぼうもつて  すぎ王が  詞〽此せつおふれの    きびしいのにつけて  時平公の御だひ  さん。なんときいたか  さくら丸。  よいところでであふたが。  うらみをいおうじやあるまいか。  くるまやらふとうしろ  から。だいおんあげて  まつわう【松王】が  ひきかけた。  このみくるまを  なんとする。  ならばてがらに  とめてみよと  うめまつさくらの  ばつさりにらんでひようしまく     【菅原伝授手習鑑の内容らしい】 【下段・火の用心見立てそうし】 なりしは全(まつた)く公家(おほやけ)の御恵(おんめく)み大雨(おほあめ)のふりし跡(あと)かと あやしまれ黒(くろ)くなるは天水桶(てんすいおけ)白(しろ)くなるは町内(てうない) の名札(なふた)赤(あか)いは分別(ふんへつ)盛(さか)りの家主(いゑぬし)のあたま 青(あを)いは地主(ちぬし)にして黄(きい)ろい声(こゑ)で火(ひ)の用心(ようじん)さつ しやりませうにふと目(め)をさませばかな棒(ぼう)の 音(おと)かん〳〵    維時嘉永五年    冬十月下旬稿成   野暮正銘(印) 春雨や となり 近所  に ことなかれ てうちんを もつ手に とゝく 寒さかな