翻刻
【上の資料・コマ25で翻刻済み】
【下の資料】
家主(いへぬし)が閙敷相(いそがしそう)
〽杢兵衛さんおはやうまだだれも
つめませぬかどふもいけづるいことだ
丁内にももうふるひ人がないから
せはがやけてならぬそれに出役が
しんざん【新参】だからみんなわしが所へ
もちこむじやて龍吐水の注文だの
げんば【玄蕃桶】の泡たのとナニ半天ができてき
たとみせなせへゑりじ【襟の字?】がなんたかちつ
ともわからねへト《割書:目かねを|かけて》フトウかたじ【片字?=略字】で店
はんかむづかしくかいた物たなんたと
またかなほう【金棒】を折たどふもなら
ねへ丁入用かおゝいから地主にもきの
とくてム【ござる?】はて早々又地主からよひに【呼びに】
きたとかやれ〳〵せはしねへことた
がとられ相
ハテこまつたものじやてとしも
てうど三〆【貫】五百目ほども
たらぬじやおれもなこう
おきかてめへはならぬサカイニ
チツトのうちとうち【湯治】にでも
いつてきをはらしてこよふか
しらんエヽハこれもたなこの
御奉公とおもふて十五□【文?】も
地面うちの子とも
せぎやう【施行】をだソウカ
いや〳〵〳〵よそう〳〵いや
とんとやくたいしやトヽとうも
あんじがつかんやつはり家守の
いひなりほうたいにこゝろよく出てやるがヨイハ