翻刻
【上段】
新改勢(しんかいせい) 後町宝(ごてうほう) 年代記(ねんだいき)
【便宜上、黒地白抜きの文字を先に掲げる】
改正文(かいせい)【政?】
よくする木
屋部將(やべしやう)ぐん南街道(なんかいどう)に
出陣(しゆつちん)して
十組を亡し
問屋の蔵人
嵩めつぼうす
小 売判官(うりはんぐわん)たん生
二
同木
買(かい)の嵩(たか) 時(とき)を
吟味(ぎんみ)して
位(くらい)を下る
諸国へ直下の
札を出す
三
山の土
屋部將ぐん
卒す
所々にて
うはさある
札喰(さつくい)
かわる土
成田ふどう
深川にて
かいてう
鳥の毛かんざし
はやる
二
もゆる火
二丁目 芝居(しばい)
山の宿え
引る
りん町の人々
御めんねがひ出る
三
天上の火
上の大仏(だいぶつ)【佛】
ゑんじやう
ねづみ山
かんおうじ
引はらひ
四
はまの水
遠集 ̄ル の
しろ
ねづみ
せかいを
かき廻す
五
すゑを水
越(えち)ぜんの
国より
けんやくと云
やくを
諸国にあてる
六
大地の土
新(しん)■【奉?】
床(とこ)■せ
とりのけ
所々にて
なげく
明和■
かわる土
諸方の女郎や
よしはらへ
引
行は新よし
はらとなる
二
ながれの水
岡(おか)ばしよの
唐人(とうじん)は
ありんす国へ
うつる
直段高直となる
三
すしいの水
すしの高盛(たかもり)は
六位(ろくい)に定る
奢判官(おごりはんくはん)を
いましめる
四
高利の金
もう人を
じゆず
つなきにして
遠渡え
日なし【毎日少しずつ返済していくこと】うりは
きゝん【基金:資金】
五
つきる金
堂前(たうまへ)より
頭二ツ
ある人を
いけとる
諸国のごろ付を
いけどる
六
もうける木
砂村のうりなすびを
きんず百姓
きゝん
六つのはき物
三分一両一分
高位をきんず
七
かせ木
女じやうるり
女房(にようぼう) ̄ト化る
ぢごくにて
女のつみを
たゞす
八
同木
あたまでくふ
女の手に
ふういん付【封印付:札付き】
ていしゆ
きかん
九
下を水
上るの鯛は
金魚となる
小田原より
なき虫いづる
十
日なた水
せんとうは六位に
下りひざ切丸
にてかま共と
三介古木たいて
木を亡す
非道(ひどう)
かせ木
諸商人
正札と
なる
買人元直の
せんさく
二
むら木
七りか浜
もとのごとく
上る
置(おき)ぬし尊者
ぼつす
三
かわる金
金ぎんはしんちう
あかゞま ̄ト かへ
べつかうは
ぞうげしかの
つのと化る
四
つかへの金
金かんばん
ぬりかへ
ぬりやかべ
はじめ
左官の太夫
集りかいぢん
五
あんどうの火
席(せき)ていめつぼう
残る十六間
かけに入
夜々(よゝ)辻にて
ぐん義【群議】始る
六
かまの火
そばの
くはんじや
盛(もり)よく
二七三五 ̄ト なる
勘定(かんじやう)上人
めんどうを渡す
七
世間を水
諸々の紙は
下り
なくして
高間がはらに
とゞまる
八
諸人泪の水
ひごうの国
ひま本ゟ
化物いづる
諸人ひまだ〳〵と
なくことおびたゝし
九
かわる土
山ぶし法印(ほういん)は
水のうつはに
したがふ
是さんかく所
どつこに
せう〴〵の初り
十
堀割(ほりわる)土
いんば沼を
五頭(いつかしら)にて
どろ
ぼつけと
たゝかふ
十一
休金
きんぎん
ふきかへ
やむ
出かた
きゝん
十二
つまる金
商家ひま成
なみた川
にて
水ものめず
大かんはつ
十三
嵩をする木
江戸中に見せ
ひらき多し
時ならずして
うちはを
ちらす
十四
たんとうる木
呉ふくみせは
ふ時(じ)の
高根(たかね)に
つみ積(つも)り
三日のへいもん
強盗(こうとう)
取(とる)木
遠江の地所は
あげ水にて
吹出し
諸家方大評定有
水は引元の如し
二
かまの金
ゆしま太郎
芳長四郎
芝のかげ政の
うらもんをせむる
かまのかんじや
うち死
三
天のやり木
申の方へ夜五時
白き気出る
天ひんぼう
のごとし
又かまのかはり
そめい菊はやる
日光
ひやうし木
日光御社参
つじ
うら〳〵て
くつは虫なくこと
おびたゝし
二
てうちんの火
町々にばん小屋
たて諸人
ちうやを
まもる
しより
のごとし
三
そうの火
四月十七日夕時ゟ
両ごくにて
りうせい
天にとび江戸中
万どうの如し
四
つまる金
ひま成上
なんぎ山
こん久じ
御こんりう
開山(かいさん)ちくてん上人
五
こはがる木
国芳(くによし)丸
頼光(らいくわう)四天王の
くはいだんにて
ほまれをあらはす
こはい〳〵あぶない事
諍動
みかねる金
紀伊の国より
世直し
大明神
出げん有て
諸人のなんぎを
すくふ
二
下を水
遠集の白鼠
落し穴へ
おちる
諸人ほつと
いきをつく
三
向水
四ッ谷にて生馬の目を取
冬がれに
辻(つち)ばん
こわす
大さはぎ
四
やねの土
門内え
所々ゟ
砂石を
ふらすこと
まのごとし
五
取絵の木
社の末社は
芝(しば)のもちを
ぢきろうに入て
けんずる
六
世を開木
渡辺の
綱も切て
三田所で
へいもん
大平
大海水
小川より
太神宮
御出げん
あり
定て
世直し〳〵
二
同水
戸田の川上ゟ
蕉まきを
出して
諸々の気を
うかめる
三
川水
舟持せんどう
小舟のり
うち死
所々
かう水
四
世なおる木
ありんす国より
春秋に花見
初る市中
せきてい多くして
口談咄しか豊年
五
ゑんせうの火
所々のてつほう
ありんす国へ
渡し所々に
辻君(つちき(み))気を顕(あらは)し
助さんをうつめる
六
山の神の木
東都の内義は
びんぼう車の
うなりをはつし
山うはと成
時ならずして
はたおり虫なくこと
山中のごとし
七
よろぐの土
あみ笠内ゟ
名なしのにがを
市中に落
はびこり我
上ることあたはず
又樽代節句せん【銭】
はじまる
八
ふきかへの金
五ツ頭の
金龍を
たいじて
残る蔵穴に
ふういんつく
九
どろの水
江戸中芸色
けだ者遠国へ
はびこる
諸国の侍【貨幣の印】
江戸見物は
たのしみなし
嵩国へいもんこはがる金龍侍