翻刻
西南の陰これに《ルビ:和|クハ》して雨ふるなり
《割書:男|唱(イサナ)ヘハ女此ニ|諾(タク)スルカ如シ》陰は陽に《ルビ:従|シタガ》ふ者なれは
陰陽《ルビ:比和|ヒクワ》して雨降と知へし又西
南の陰《ルビ:唱|イサナ》へば東北の陽これに《ルビ:和|クハ》する
事なし陽は《ルビ:縦|カリ》にも陰に《ルビ:従|シタガワ》さる物
なれは雨ふる事なし《ルビ:易|エキ》に曰《ルビ:蜜雲|ミツウン》
《ルビ:不雨自我西郊|アメフラズワガセイカウヨリス》と云は此こゝろなり
《割書:西ヨリ風吹ハ陰先ツ唱(イサナフ)|ナリ故ニ雨フラス》又五|雑俎(ザツソ)に《ルビ:習々|シウ〳〵タル》
《ルビ:谷風|コクフウ》以て《ルビ:陰|クモリ》以雨フリ谷風は東風也東風は
万物の《ルビ:発生|ハツセウ》する事をつかさとるゆへ
陰陽《ルビ:和|クワ》して《ルビ:雨沢|ウタク》ふり西風《ルビ:剛燥|カウサウ》と
して《ルビ:能旱|ヨクヒデリ》を致すと?いへり凡風は物を
養ふて《ルビ:不息|ヤマズ》天地の《ルビ:施転|メグリ》と似たり
此所には今風吹すといへとも他所には
必風吹所あらん或は上には風ふきて
下には吹さる時あり下にはふけとも上に