翻刻
雨ふらんとする時は月地下の水気を
《ルビ:吸|スフ》て形あり月より《ルビ:極|キワメ》て《ルビ:低|ヒキ》し其水気
を吸たる所斗にて他所にては《ルビ:暈|カサ》見へす
其ことく《ルビ:流星|リウセイ》も皆是陽の《ルビ:事|ワザ》なり下
より陽火の気《ルビ:升|ノボ》る時に上に陰《ルビ:湿|シツ》あれは
《ルビ:交感|コウカン》して雨をなす也又天上に《ルビ:燥陽|サウヤウ》
ばかり成時は則《ルビ:流星|ヨハイホシ》と成其陽気の《ルビ:升|ノボル》
事《ルビ:烈|ハゲシ》き時は《ルビ:吾子|ナンヂ》が《ルビ:所謂|イワユル》《ルビ:光物|ヒカリ》と成也
見たる《ルビ:体|テイ》は《ルビ:横|ヨコ》に《ルビ:行|ユク》ことく見ゆれとも《ルビ:実|ジツ》は
《ルビ:直|スグ》に《ルビ:升|ノボル》也《ルビ:低|ヒクキ》所より見る《ルビ:故|ユヘ》に《ルビ:横|ヨコ》に行やう
に見ゆる也夏は上に《ルビ:陽極|ヤウキワメ》て《ルビ:多|ヲヽ》し是故に
《ルビ:火行多|クワコウヲヽキ》也天火《ルビ:下|クダ》つて家を《ルビ:焼|ヤク》事もあり
大陽の天火は気のみ也うけて此《ルビ:質|カタチ》をな
す也《ルビ:仮令|タトヘバ》《ルビ:鳩|ハト》の《ルビ:糞抔|フンナド》の《ルビ:積|ツモリ》たる所は《ルビ:燥|カワ》き
《ルビ:熱|ネツ》する物也然所へ上天の陽火の気《ルビ:至|イタ》れ
は必火出る物也又《ルビ:桐油|トウユ》なんど久しく日の