翻刻
帰るまに〳〵|尋(タツネ)しかば南殿(ナンテン)の木の上に止(トマ)りぬ其
後は又もきたらずされとも彼(カノ)女月ごろに成
て一ツの胞衣(ヱナ)を産(ウメ)りふしぎさに破(ヤブリ)て見し
かは皆|血(チ)のみなりといへり《割書:赤染ノ|記ニアリ》是|木魅(モクミ)【左傍ルビ:キノハケモノ)】の
なす所又は女の淫乱(インラン)に感(カン)じて狐狸(キツネタヌキ)の
仕業(シワザ)なるへし畢竟谷音(ヒツキヤウコタマ)の神あるに
あらす只|空(ムナ)しき谷の音(ヲト)なり
地震の説 地震の諸説
鯰の事
かなめ石の事
地震の神の事
潮の説 天地の気息の事
潮は月に応する事