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コレクション: STAGE8

天地或問珍 天 - 翻刻

天地或問珍 天 - ページ 58

ページ: 58

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事もなく只|形(カタチ)人に似(ニ)たる魚(ウヲ)を知へし 又海上に出れば必大風吹事は彼海人(カノカイシン)海中 にあつて能風雨(ヨクフウウ)の気(キ)に通(ツウ)じたる物ゆへ 大風吹んとする時はまへ方より山|抔(ナド)へ逃(ニグ)る 成へし海小僧出るによつて大風吹には あらす大風吹んとする故海小僧出る也 常(ツネ)に海中の鱟(ヲヽガメ)風吹かんとするまへには 必|子(コ)をつれて陸(クガ)にあがあり子(コ)を砂(スナ)の中へ 隠(カク)して置(ヲク)物なり夫(ソレ)風は天地四方にあつ て絶(タユ)る時なし大風は其気の烈(ハケシ)き物也 沖(ヲキ)は一入強吹(ヒトシホツヨクフク)成へし近浦(チカキウラ)なんどは いまた吹(フカ)ざれとも浪(ナミ)はおのづから高(タカ)し是 沖(ヲキ)を吹ゆへなり是によつて諸魚(シヨギヨ)も 水中のさわがしきによつて風を知(シ)り陸(クガ) へ揚(アガリ)て風を除(yクル)る物なり