翻刻
大いそやの
とらは祐成
に大ほれにて
しまいのきや
く人か有て
もざしきを
あけたりによなか
きやくがきても
もらつて出る
事はおろかつらも
出さぬゆへだん〳〵
と客もなく
なりとんたく
るしい身の上
になつたにもかま
わずまいばん祐
なりをよびかんさ
しが一本なくな
れはなべやきと
へんじわかひ
ものやりてのしう
ぎははくむくをな
わめにあわせる
やうなれとも祐成
は大名のふ
ところご
ゆへかはひ
そふとも
思はすけふ
も又ゐつゞ
【右頁下】
はな
川さん
よくき
なすつ
たこゝへ
ちよつ
とす
わん
なへ
【右頁上の続き】
けの小なべ
だてなり
川さん客人は
忠太さんかそん
ならはやく
いきなんし
せんどのやも
あるからやか
ましいよ
モシ祐成さん
おたのみ申事
かありんすせん
ど時さんのき
なんした時小田
原やからくる忠
太さんかきてゐ
なんして時さん
の事をなんのか
のとやかましく
いゝしたを
いゝくるめて
よう〳〵とゑびすこうの
きものをこしらへてもらう
はづにしいしたからどうぞはつか
には時さんをよこし申てくんなし二丁めの
せう〳〵さんのほうのわけも有しないしよのてまへも
有からきつと時さんをよこし申てくんなんし其事を文にも
かきいしてつかはしいす今にこどもがふうじてきいしたらかならずとゞけておくんなんし