翻刻
とらは祐成との色事
五丁まちにしれて客人
といふ物祐成ゟ外には
なく内しやうややりて
もたび〳〵いけんすれ
共きかぬゆへ大いそや
ていしゆ伝左もこまり
はてぜげんの惣太を
よんでそうだんする
惣太てめへをよびにやつ
たも外の事じやアねへ
せんどもはなしたとら
めはとかくへぼくた大名
の祐成めにほれて此
比はあのざましよせん
いけんでもひやうたん
でもきかぬよふすゆへ
こうしようと思ふだ
ましてにかしてやれは
祐成がやしきへゆくは
ひつしやうそこへ大
ぜいつけこんでかゝへの
遊女をぬすんだと代
官所にして金をゆすり
とるほととつて跡はやる
ともどふどもしよう此句
はどふだろう
大のみやうけいさしかししきに
つけこんではわりい二三日もたづ
ねて代官所へもうつたへた跡でつけこむかよし
それより伝左は二かい
よりとらをよびおろ
しかこいて茶などを
のませきやうくんに
かゝる
今さらあ
らためいゝ
きかずで
はないかてまへも□□
から内しようて見所あ
あれはこそそだてしに思ひ
の通り大鳥やれうれしやと
思ひしに此比のやうすはが
てんがゆかず何かくらうに
なる事ても有りて色つ
やもわるしひよつと女のせ
まいきでひよんな事なと
しておれにくろうをかけてくれ
るなよ命さへあれはどふでも
して一生そわれぬといふ事は
ないもし先
か大名でも
有ならは
にけて行さへすれは御一
家かたも有ものゆへどふか
わけかついてじきにおくさまと
あがめられるはしれた事し
かしをれがおしへる事ではな
いが心ざしかふびんゆへうき世
のはなしをしてきかせるかな
らずたんき
をだして今までの心ざし
をむにしてくれるなよと
いゝけれはとらはおやかたの
じひ
なる心
ざしを
うれしく
思ひなみ
だをなが
して其
ばをた
ちか
ねる