翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

鎌田又八 2巻 - 翻刻

鎌田又八 2巻 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

かくてかまだ 又八がちからきんごく にいよ〳〵かくれなく おしがとふうふ ふつき になり さかへけるぞめでた けれ    嘉右衛門むすめ    おしがよろ        こぶ 【又八】 めで たい〳〵はるのはじめに春ごま をちからだめしにさしあげて みよふかとりや  【おしが】 おまへと めうとに なり これほど うれしい ことは ござん せぬ 富川房信画

現代語訳

かくして鎌田又八の力は近国にいよいよ隠れなく知られ、おしがと夫婦仲睦まじく暮らし、栄えたのは目出度いことであった。 嘉右衛門の娘おしがは喜んでいる。 【又八】 「目出たい、目出たい。春の始めに春駒を力試しに差し上げてみようか、鳥よ。」 【おしが】 「お前と夫婦になれて、これほど嬉しいことはございません。」 富川房信画