琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

琉球談 - 翻刻

琉球談 - ページ 55

ページ: 55

翻刻

【右頁】 して笑て曰吾子か此挙あらむ事をあらかじめ 推知して萬国新語の遺稿より琉球の部を 抄出し一編の小冊となしおけりとて取出して 授け給ひぬ《割書:余| 》手の舞足の踏を知らず頓に 梓に鏤て世におほやけにす希は此書の為に 都下の紙あたひの貴からむことを実に 先生著述の書は《割書:余| か》家の揺銭樹なり  寛政二年九月 《割書:書林| 》申椒堂主人誌 【左頁】 森嶌中良先生著述書目                      此書は.琉球の開闢(かいびやく)并に始て日本へ往来の           由来.彼国代々の伝記.年中行事.官職の 琉球談(りうきうはなし)  次第.人物.衣冠.宮室.器財.草木.鳥獣等の図         をあらはし.琉球狂言.小哥の文句.彼国の言語    既刷 全一冊   にいたるまて.悉く載て漏する事なし.              此書も琉球談のごとく.朝鮮国の事実 朝鮮談(ちやうせんはなし)        を記し.朝鮮文字.并に言語等まて    近刷 全二冊    悉く載たり.            万国世界の内の.あらゆる奇談を載たり. 万国新話(はんこくしんわ)      訳編三部あり.追て刷す.            欧羅巴之部   亜弗利加之部     初遍五冊出来 亜墨利加之部          紅毛にて製作したる.珍器(ちんき)の類.先生の工夫 紅毛(おらんだ)智恵(ちゑの)洋(うみ)   を以て.日本にて製作せられしに品〳〵を      全二冊 図式にす.誠に古今の銘書なり.