浅香市集

コレクション: 浅香市集

浅香市集 - 翻刻

浅香市集 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

不如帰宇治の橋守木かくれて 舊穏 /近付(ちかづき)のおうに月出る梅の中 長齊 /蜀魂(ほととぎす)一時流行りの鳥かそは 米彦 雲深くなるまて菊の山路哉 竺齊 口そゝく水すら暮てあらしい 暑譜 打登せた夜のありそめて春の月  扇暑 梅のは南〳〵とて花の春  并眉 是と云ふ事も仕置ぬ彼岸哉 萬和 蚊屋を出てあそふ所も八重花 寄渕 山里や人に老木の梅のはな 桐栖 涼しさや衡之馬に乗かえて 示老 鷺とめて鷺も居らぬよかもの秋 一草 我春の花さかりなりれりきさくら《割書:和泉|》喜齋 青蛙なくや若葉の通り雨 是月 垣せ総登遠し隣も露の中《割書:河内》 耒鉦