翻刻
十一 月朔日
今朝まても見るや是は月のもの 《割書:尾張》 竹右
名月也恥しからぬ松の登ら 梅間
清瀧を流れ出けん難の声 少汝
提て居れは稲妻うつる是哉 大巣
学の戸や只居る我を梅の客 不転
松高き里や更行月罷声
こゝろづむものにこうあれ難の声 逸人
杜若麦登別れて花の出来 東陽
夕暮はひするやしことのの嵐の山の山
兵
十一月十一日 定次郎
伊勢 平蔵
名月也庭にかえりて松を友伊勢椿堂
小くらきに名乗て来たり藁売
畳れ来る声の雲や朝雲雀
夕暮の雲に声あり山さくら 推己
妻子か植て今年もきくの節
一度は父にも花のよしのひ三河 秋挙