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コレクション: STAGE7

風俗畫報臨時増刊第百二十四號 洪水地震被害録(上) - 翻刻

風俗畫報臨時増刊第百二十四號 洪水地震被害録(上) - ページ 44

ページ: 44

翻刻

【上段】 《割書:以呂|波引》月耕漫画  《割書:巻之|四》 《割書:定価金三十八銭|郵税金四銭》 本書は有名の画伯尾形月耕子が経営惨憺の末 満腔の意匠を絞り出したる以呂波引の漫画に して宇宙に於ける森羅万象を捉え来つて躍々 紙面に昂る運筆自在の妙月耕子の得意として 更に一地歩を占む木版半紙摺美本彫刻印刷と もに注意を加へたれは努めて画伯の筆意を失 墜せず其一、二、三篇は已に発売して好評世上 に喧びすし尚ほ本篇はヲよりクに至るの部に して画伯が尤も鋭意全力を罩めて揮毫せられ たれば筆々飛動せむとするの勢他に其比類を 見ず嗚呼世上絵画に志あるの士乞ふ一本を贖 ひて朝夕座右に繙かば得る所決して少なしと せず      神田区通新石町三番地 発行所  《割書:電話|九七〇》東陽堂支店 【下段】 《割書:王右|軍》館本十七帖 《割書:全一|冊》《割書:定価金三十五銭|郵税金二銭》 王右軍の館本十七帖は三緘堂の旧蔵に係る鐫榻極精点画捺揮毫 も遺憾なし加るにg巌谷修先生の親切なる釈文をも添えたれば墨 池中の至宝と謂ふへし 《箱:顔真卿放生池帖》 《割書:全二|冊》《割書:定価金六十五銭|郵税金六銭》 東坡曰書は顔魯公に極まると正学曰正にして拘らす荘にして険 ならす法度の中に従容し閑雅自得の趣ありと真卿の書は此二評 を見て知るべし殊に其放生池帖の如きは尤も秀抜なるものにし て鋒頴の雄健優に神に通す書家の秘蔵すべき良書帖なり 《箱:褚遂良猛法師碑》《割書:全一|冊》《割書:定価金三十銭|郵税金二銭》 瑶台青璅々春林嬋娟たる美女羅綺に勝へすとは昔賢褚遂良の書 を評したるの語なり此碑は貞観十六年に書せるものにして仏龕 聖教の間に在り遂良の此帖を以て第一の標的と為して可なり 菅原白龍書 《箱:草書千字文  》《割書:全一|冊》《割書:定価金三拾銭|郵税金四銭》 世白龍山人の画に巧なるを知て其書に妙なるを知らす山人は極 めて草書に巧にして運筆縦横潑墨の妙龍天門に跳り虎鳳闕に臥 すの慨あり此帖を繙かは是れ必す山人の真価を知らむ            神田区通新石町三番地 発行所         東陽堂支店 書 を評したるの語なり此碑は貞観十六年に書せるものにして仏龕