みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

震雷考説 全 - 翻刻

震雷考説 全 - ページ 3

ページ: 3

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心がけによるへし只(ただ)恐(おそ)るべきは地震にて|火災(くはさい)|凝濤(つなみ)もくはゝるもの 故|災害(さいがい)の第一也近年|四夷八蛮(しいはちばん)ともに|天変(てんへん)多く既(すで)に|亜細(あじ) |亜洲(あしゅう)|都児格(とるこ)国千八百五十四年にて去寅年より度々の地震 |就中(なかんづく)当卯五月フリユスサと云|都府(とふ)大地震にて|宮殿(きうでん)及(およ)ひ |文武(ぶんぶ)の|官舎(くはんしや)|石造(せきぞう)の分(ぶん)は|泥土(つち)に埋(うづ)み其外家々一宇も|不残(のこらず) |暫時(ざんじ)の|灰燼(くはいじん)となり欧邏巴の地まで震(ふる)ひしを|与所(よそ) に聞(きゝ)しも今|目前(もくぜん)武州の地震に死亡の多き を見るに忍(しの)び聞になげきアゝ天災は防(ふせ)ぐこと |不能(あたはす)とも死を脱(まぬか)るゝのしゆだんを思ふに|前表(せんひよう)を さとりて|用意(ようい)し時(とき)に臨(のぞ)みて|一心(いつしん)を励(はげます)の外|他事(たじ)なし 一 夫(それ)|世界万国(せかいばんこく)ははてしなく天の覆(おほう)ふ所極りなし |其(その)中に水火は万民を|化育(くはいく)し風雨は万物を|潤沢(じゆんたく)すと いへとも甚(はなはだ)しきは|天災地変(てんさいちへん)と云|震雷(しんらい)猶是に同じ天地 の|広大(こうだい)なるに至りては|東南(とうなん)晴(はれ)る時は|西北(さいほく)に雲(くも) 起(おこ)り西北はるれは東南くもるが如し何れの所にか天(てん) 変も有へし然るを一国一郡に|災害(さいかい)あれは|神仏(しんふつ) のたゝり或(あるひ)は|苛政(かせい)故などゝ|風評(ふうひょう)するは愚(おろか)なるの甚(はなはだ)しき也 神仏にも|聖人(せいじん)にも|盛衰(せいすい)あるは止(やむ)事を得さる所る【「か」の誤記か】