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コレクション: STAGE3

天保十六年乙巳七曜 晴雨考 土御門殿御免 - 翻刻

天保十六年乙巳七曜 晴雨考 土御門殿御免 - ページ 1

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天保十六年乙巳七曜晴雨考土御門殿御免  濃州 広江永次蔵板 【上段】 吾[カ]邦自{レ}古占-候-家雖[モ]{レ} 多[クト]然[モ]惟[レ]論[ソ]{ニ}五-運六- 気及易之年卦[ヲ]{一}未[タ]{レ}有{下}推{ニ}歩[メ]日月五-星之 行処[ヲ]{一}而[メ]察[スル]{ニ}其順-逆留-退見-伏合-闘及[ヒ]衆 星[ノ]之明暗[ヲ]{一}者{上}何[ソ]其疎[ヤ]也哉余深[ク]患[フ]{レ}焉因 推-度[ヲ]之[ノ]{一}而論[ス]{ニ}晴-雨水-旱豊-凶[ヲ]{一}名[テ]曰[ク]{ニ}七-曜 晴雨考[ト]{一}庶幾[ハ]於[テ]{ニ}耕-作養-生[ノ]之道{一}亦有[ル]{ニ}少 補{一}焉然[モ]未[タ]{レ}満[タ]{ニ}積年[ノ]功[ハ]{一}則安[ソ]識[シ]{レ}無[ニ]{ニ}其[ノ]齟-齬{一} 哉見[ル]者察[セレ]{レ}諸[ヲ]   軌曜亭主人述 凡例 十精(じつせい)といふは両日の内に雨かゆきふること也又は風と 成る事有〇地震と有日は変(へん)ずれば風又は雷(らい)と成るも あり〇木火土の三星は晨見(しんけん)といふ日より日出の方に卑(ひく)くみへて 日々に高く成中天を経て夕見(やうけん)と云て日入の方に日〻に卑く 見へ夕(やふべに)不{レ}見(みえず)といふ迄見ゆるや〇金水のニ星は晨見(しんけん)しらふ日より 日出の方に卑く見へ夫より日〻に高く成るて次第に卑くなり 晨不見(あしたみへず)といふ迄見ゆる夕見とは日入の方に卑く見へ日々に 高く成り当て又次第に卑くなり夕不見といふ迄見ゆ るなり夫より又晨見と成也此二星晨見夕見晨不見 夕不見といふ最後一両日に風雨あるべし 旗蒙大荒落歳(キ□トノミノトシ)六気  初之気陽明燥金 去甲辰十二月十三日ヨリ当乙巳二月十四日マテ 此気の行るゝ間 厳寒(けんかん)改りてはげしく烈(れつ)風雷を起し厳最 堅氷(けんひやう) の令切行れ雲みだれ寒風 怒号(どごう)しあられきりを降し除風 寒凝(かんぎやう)有りて樹木を凋枯(てうこ)し漳(しやう)気立のぼりて定朖がたく 故に持花等も諫也民西は翌朝にて頭目足膝(づもくそくしつ)痛み疫風流行 あらん月令日孟春行秋令則其民大疫焱風暴雨総至 二之気大陽寒水 二月十四日ヨリ四月十六日マテ 此気の行るゝ間 温暖(おんだん)の望なる一色に冴(さへ)かへりて重望深く風烈 しく雪走等有て水も氷て霜さへ降て草木の若葉(わかば)も寒気? の強(つよ)きに備上焦(そなえうへこがれ)して花房崩(はなふさくづ)れ芽(め)を害(がひ)し寒雨|数(しば〳〵)至りて 温暖と成地震と成て薄暑欝蒸(はくしようつさう)の霖雨して水□□□ かたし是より暑令といふ也民病 熱(ねつ)於 中儘寒手足膝の患有 三之気厥陽風木 四月十六日ヨリ六月十九日マテ 此気の行るゝ間司天の号令 強(つよ)く来りて雷霆(らいてい)の気うごき炎暑 沸騰(ふつとう)して雨足爰にて風望となり雷鳴有て万物共に栄へ 條長暢達(えたなかくのびうね)る也変令来れは風発振怒催抜(ふうはつしんどさいばつ)のあらしある土地も あらんか藍(らん)風は毎日吹といへ共旱と成りて雷雨も来るべし人病は 眼疾泣出耳鳴掉眩巓疾(がんしつなみたいでみゝなりへてりんてんしつ)の患あり  四之気少陽君火 六月十九日ヨリ八月廿ニ日マテ 此気の行るゝ間風雲みだれ動て薄暑幇鬱燠(はくしよふういく)あり雷気にて雨雲 を含み温熱(うんねつ)となり気は入替つて在泉の勢を兆(きざ)すよりて白 露以前の大根 穏(やすらか)ならず雲乗りて霊峰(れいほう)を埋(うつむ)べし故に暴(ぼう)雨 暴風あらん民病 黄疸足胕腫脹(わうだんあしふしゆはり)或 瘧瘡痬(きやくさうやう)の患あり 五之気太陽湿土 八月廿ニ日ヨリ十月廿三日マテ 此気の行るゝ間燥湿のニ気かはる〴〵 争(あらそ)ひて天気も沈隠(ちんいん)と曇り 空と成冷気来り風雨別□折れて雨毎に涼気深し民病は 留満否塞脾腎(りうまんひそくひじん)の愁あり歳穀間穀(さいこくかんこく)とて麦麻豆蜀黍(むぎあふけまめとうきび) 赤豆粳糯(あづきうるちもち)の類なり是らの品は脾(ひ)気を養(やしな)ふ食物故に 飲食節(のみくひほとよく)して人 體(たい)を保養(ほよう)すべし 終之気少陽相火 十月廿三日ヨリ十二月廿三日マテ 此気の行るゝ間寒冷の節成共湿濡の気が化して不相雪也雨 露と成て氷も薄し例年(れいねん)の冬よりも氷の減(げんじ)方少く地中 深訳(ふゆんこく)して少し雨降ても道路燥(みちかわき)がたく雨も繁(しけ)き考なり 民病は温癘狂安目赤瘧痢瘍瘡流血(うんれいきやうほうめあかくぎよくとうそうりうけつ)の患あり 毎月朔日子正初刻七曜宿度《割書:左記タトヘハ正月一日水星ナシハ《箱:室一十二》|ト有ハ二八宿ノ内室宿ノ十二度ト云ヘナリ》      日      月      木星    火星    土星     金星    水星 正月  女  八   女  六   室一十二  心  五   女 一半  斗一十五  斗一十四 二月  危一十六   危  七   壁  三  箕  初   女  五  虚  八  危  七  三月  壁 九半   壁  七   壁一十〇  斗 九半   女 七半  室一十五  奎一十一 四月  胄  初   婁  四   奎 三半  牛  二   女  九  婁一十〇  胄  四 五月  単  七   単  三   奎一十〇  女一十〇   女一十〇  単一十二半 胄  五 六月  井  九   井 八半   婁  四  虚  九   女  九  井二十二  井  九 七月  柳  二   井二十九   婁  八  虚  九   女  七  星 六半  張  一 八月  張  五   張  二   婁  九  虚  二   女  五  翼一十六  張一十四 九月  翼一十五半  翼 五半   婁 七半  虚  二   女 三半  元一十〇  張一十六半 十月  元 四半   元  初   婁  四  危  一   女  三  尾  五  元  七    十一月 心  初   氏一十一半  婁  初  危一十六   女 四半  斗一十四  尾一十四 十二月 箕 七半   箕  三   奎一十〇  室一十三   女  七  虚  三  箕 四半 【中段】 年中総考太運は少商金運不及総令一年 司天厥陽風木司[ル]{ニ}上半年[ヲ]{一}在泉少陽相火在{ニ}下半年[ニ]{一} 当年の運は金運不及にして司天と相剋(さうこく)するゆへに 不和の年なれ共一 歳(さい)の化(け)は反(かへり)て木運平気の令を行 号(なつけ)て従革(じうかく)といふ経[ニ]曰[ク]之紀是[ヲ]謂[ノ]{ニ}折扠[ト]{一}扠気迺[テ]後[レ]生 気迺揚[ル]長化合[セ]{レ}徳[ヲ]火政迺[テ]宣[ヘ]鹿類以[テ]蕃[ル]其気揚[ル]其用[ハ] 躁切其[ノ]動[ハ]鏗禁神厥美[ノ]経[ハ]頦喘其[ノ]蔵[ハ]肺其果[ハ]季杏 其実[ハ]殻絡其[ノ]殻[ハ]麻麦其味[ハ]苦辛其[ノ]色[ハ]白丹其畜[ハ]難羊 其蟲介羽其[ノ]主[ハ]明曜炎燎其[ノ]聲[ハ]商微其[ノ]病嚏頦鼿衂 従[フ]{ニ}火化[ニ]{一}也とあつて万物 温(あたゝか)に和といへ共 時候(とき)に往て厳寒(げんかん) はけしく陸風 雲凝(うんぎやう )一 般(はん)に来りては陽気も螿し於ところへ天気は 潔(いさきよ)く地気は明らかにして草木の花房 藤芽(ほうげ)の栄(さかへ)もちそく なるへし緑雨(りやくう)は時々ふり春は風多く燥金(さうきん)の令盛(れいさかん)にして湿(しうは) ある物もかわきやわらかに脆(もろ)き草木は枯焦(かれこかれ)する也度は暑気(しよき) 強(つよ)く行れ秋残照甚しく国所(くに)によりて旱(ひてり)もあらんか 冬は例年(れいねん)よりも温湯(おんとう)の暖(あたゝか)なる日多く霜雷も薄(うすく)き考 なり五穀は色青き物にうき物すきもの脈絡(みやくらく)ある物 すべて中に梜(さに)のかたくあるものにし故に米麦黍 類あづきごま等吉くだ物はわもゝあんず梅等よし 畜(ちく)はにはとりさかん成へし余は順てしるべし当年 は陰年なれば万物が稚実(ちしか)する故にたねすきうへ つけに早き方其利多かるべし             三日月 正月【白抜きの文字】☽ 高く   《割書:此月は貴風有て戸相きり|尓いゝ曇示成(くもりすしなる)日間もあらん》             如図 元旦朝曇後風の考東北の風有は寒年霜有は七月に至てひでり 二日曇又は雪あらん三日風此日東南から吹は旱を□る西北より吹は水を 含四日夕月の南[ニ]木星みゆる五日夜金星の北[ニ]水星見る此日雨有は蚕悪 し四日五日十精六日晴は大熱と云七日晴八日雪又は風夕月に雲をほへは 雲当るへし九日雪十日曇十一日晴十二日晴は百果みのる土星晨見 十三日曇虹あらは秋果髙し十四日十五日十精なれ共風と成か方有は 水をわ十六日地震有也西南風吹は低果熱金星の北二尺計去て卑 見十七日晴水星晨不見十八日晴十九日曇廿日風晴は百果有也廿一日廿二日 地震晴は米安し廿三日雪廿四日廿五日十精廿六日曇り廿七日雪廿八日晴廿九日風      三日月 二月 ☽ 高く   此月は余寒強く強風有      如図   て霜多き考 一日晴風は安し二日三日四日晴成月の南[ニ]木星見五日六日十精七日八日 九日晴十日雨十一日曇十二日晴風木星夕不見十三日雨十四日晴此前後雷鳴有は 悪之年十五日十六日十精十七日晴は穀果望なしに地震有也十八日曇風十九日晴廿日 曇廿一日風廿ニ日雨金星夕不見廿三日雨廿四日曇廿五日廿六日十精廿七日曇風廿八日 晴廿九日風此日午前晴は早蚕よし午後晴は晩蚕よし三十日晴             三日月 三月【白抜きの文字】☽ 高く  此月は陰天雨をいゝ麦                如図  生長よろしき考 一日二日雨三日風若無風は穀多し雨は蚕吉水旱不時を云四日雪気五日六日 十精七日晴八日晴水星夕見九日曇り十日十一日雷気十二日雨十三日曇霜は 旱也十四日曇り又は雨十五日十六日十精十七日晴十八日曇水星夕不見十九日 廿日十精廿一日風廿二日晴木星晨見廿三日廿四日雨暁天月の南[ニ]土星見 る廿五日廿六日十精廿七日風廿八日晴廿九日晴此日晴は麦あし      三日月 四月 ☽ 高く   此月は温湯の気行て麦      如図   実や夜雨多は蚕凶し 一日晴二日雨風三日曇り四日穀安し五日六日曇又は雷七日晴八日九日十 精一日より九日迄冷気か十日曇十一日晴十二日曇十三日十四日晴東南風有は 奉稔也十五日雨水星晨見今日暖成は民病少し十六日曇十七日雨十八日十九日十精廿日曇 土星送行廿一日晴廿二日雨廿三日晴廿四日廿五日曇廿六日雨廿七日晴廿八日月の南に をく水星見る廿八日廿九日十精三十日曇火星の南四寸計去て土星みゆる 五月 ☽ 《割書:三日月|如図》 《割書:此月は金星井宿にある故に|国土により大雨出水あらん》 一日晴は米安し二日三日雨四日曇五日曇晴て房有は水を守る六日七日 晴は秋米安し八日九日十精十日曇出水あらん十一日晴十二日曇水星晨不見 十三日雨十四日晴十五日地震有也十六日曇風十七日雨十八日十九日十精此前 後国土により大雨出水有也廿日晴廿一日雨は年豊也廿二日晴金星 夕見廿三日曇り廿四日廿五日雷気廿五日月の南に木星見廿六日廿七日雨 廿八日廿九日十精三十日雷気風雨あれは来年米高し 六月【白抜きの文字】 ☽ 《割書:三日月|如図》《割書:此月は暖気強く雷鳴多し|金水のニ星近故国土により出水有也》 一日曇二日雨□有は寒年と云三日曇若雨有は米安し四日曇五日雷 六日七日晴八日九日十精十日曇今日東南風有は稲実入多し冬温也十一日 雷気十二日十三日晴十四日雷気十五日地震十六日雷気十七日雨暁天月の 南に土星見る 十八日晴月の南に火勢見る十八日十九日廿日廿一日十精廿一日 水星夕見廿二日あめ此前後国により大雨出水有也廿三日曇廿四日雷気 廿五日曇廿六日地震廿七日晴廿八日廿九日十精廿四日より廿九日迄涼気あらん 【下段】 上半年ハ司天厥陽風木易ハ【易卦の図】水火既済ニシテ         芙蓉戴[ク]{レ}霜[ヲ]之意象[ニ]曰水在[ハ]{ニ}火上[ニ]{一}既済[ナリ]君子以思[テ]{レ}患[フ]而豫[メ]而 防[シ]之[ヲ]経[ニ]曰厥陽司天[ハ]風気下[ニ]臨[ミ]脾気上[ニ]従[フ]用[テ]草體重[ク]肌 肉麥食夜口爽風行[テ]{ニ}太虚[ニ]雲物揺動[ス]目轉耳鳴る有て 此卦は物の一 旦(たん)は成就するといへども末には破(やふ)るゝかたちなれは 上半年の内には地震度々あらんか又山崩れ湧水出る変も 計りかたし先風邪か専盛に行故に耳鳴眩暈咳嗽等多 し五穀は蒼物酸物吉故に麦麻は附の外よし毛虫は盛なるべし 下半年ハ在泉少陽相火易【易卦の図】火水末済ナリ 暁光浮[フ]{レ}海之象花落[テ]{レ}実[ヲ]之意在泉とは天令をうけて 此気の事を都る故政令の地泉に在をいふなり去辰十二月 中旬火星は中距にあり同土星は最(さい)高にありて夫より日々に 卑くなり七月に至てニ星共に最(さい)卑となる故に此星等赤色 の光甚しく其上に相火の気なれは残照強(さんしようつよ)く炎烈(えんれつ)ありて 地上 暑(あつ)く大熱して石も砕(くたけ)る程の余炎ありて霜雨の令 うすく早験事もあらん遂に熱湯涼の気かはる〳〵至 り幇燠(こういく)の炎咳に風 籟(らい)をふさぎ雷鳴となり熱 究(きはま) りて地震を起し天相 変(かは)り易(やす)き年なるべし五穀 にては蚕きものあかき物は熟実するなり民病は 瘧疾赤白痢急驚風等の患あらん      三日月 七月 ☽ 卑ク    此月は雷鳴多く残照強く      如図    高地は旱魃もあらんか 一日二日十精三日早風モヤ有は壱年四日五日晴六日曇気西南風有は米安し 七日八日風土星最卑九日晴十日曇十一日晴東南風有は冬炭安し十二日雱 又は地震十三日十四日十精十五日十六日雷気十七日曇十八日雨夜金星の南に 水星見十九日雨廿日廿一日雷気廿ニ日晴火星最卑水星逆行廿三日廿 四日十精廿五日廿六日雨水星夕不見廿七日廿八日晴水星逆行廿九日三十日晴             三日月 八 月【白抜きの文字】☽ 卑く  此月は涼風厳くして              如図  嗟気よろしき考 一日曇二日風三日四日十精五日曇六日地震七日晴八日九日風十日雨十一日晴十二日 雨十三日十四日十精十五日十六日曇十七日晴十八日曇十九日雨夜月の一尺計 南に木星見廿日曇廿一日晴廿ニ日曇西風有は末安し廿三日廿四日十精 廿五日雨廿日より廿五日迄冷気廿六日曇廿七日廿八日廿九日晴      三日月 九月 ☽ 卑ク    此月は涼風行るゝといへ      如図    ども害少き考 一日曇水星晨見二日三日晴四日水星晨不見夕月の南に遠く金星見四日 五日十精六日曇七日風八日晴九日雨北風は成年豊成九日十日雨十一日十二日晴十三日 曇若晴は冬晴多し十四日十五日十精十六日曇夜月の南に木星みゆる 十七日雨十八日十九日廿日晴廿一日風廿ニ日廿三日十精十八日より廿三日迄冷気か廿 四日廿五日十精廿六日晴廿七日曇廿八日晴廿九日三十日曇木星最卑 十 月【白抜きの文字】☽ 三日月  此月は雨少く暖日多く              如図   霜害薄し 一日晴は冬炭薪安し二日三日四日五日十精六日雨七日八日曇若晴は冬暖に して炭薪安く魚多し九日晴十日曇十一日十二日晴十三日曇月の南に 遠く木星見十四日晴は春米安し十五日晴風此前後地震もあらん十六日 十七日十精十八日晴十九日雨廿日曇十六日ゟ廿日迄冷気廿一日廿ニ日曇廿 三日晴廿四日雨廿五日曇水星夕不見廿六日廿七日十精廿八日曇廿九日晴       三日月 十一月 ☽ 卑ク    此月は寒き専ら行るといへ共       如図    温にして雪の日も雨と成り 一日二日晴三日風四日曇五日六日雪六日夕月の南に土星見る七日八日 十精九日晴十日十一日曇十二日晴十三日雪十四日水星夕不見十四日十五日 十六日晴十七日十八日十精十九日雪あらん水星逆行ニ十日廿一日 曇廿一日夜金星の北七寸計去て土星みゆる廿ニ日曇又は雪廿六日 三日曇り廿四日晴此日西北の風あれは来麦早廿五日雪廿六日 曇廿七日より木星嗟行廿七日廿八日十精廿九日三十日雪 十 月【白抜きの文字】☽ 三日月  此月は厳寒成共少し温にして              如図   氷薄く火災多事もあらん 一日晴は麦上作と云一日二日曇三日風四日雨あらん月の南に金星見る 五日曇六日地震七日夕月の南に火星見る七日八日十精九日晴 十日十一日曇天十二日十三日晴水星逆行晨見十四日曇又は雪 十五日晴十六日地震十七日十八日十精十九日廿日晴廿一日廿ニ日雪廿 三日廿四日十精廿五日廿六日曇廿七日土星夕不見廿七日廿八日 十精廿九日風の考東北より吹は炎熱なり 右年内風雨の日も運気の盛衰によりて前後一日の ちそくする事もあり又は山辺にては晴の日も雨雪 となり海辺にては雨の日も晴と成国所によりて かわるべし見る人さつし給へ 甲辰冬至之日考之