みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE9

安政大地震繪 - 翻刻

安政大地震繪 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

こゝに安政二年 十月二日の夜 大地震(おほぢしん)ゆりて 家(いへ)たをれ 蔵(くら)くづるゝこと おびたゞしく 猶(なほ)死亡(しぼう)の人(ひと)多(おほ)かる 中(なか)にけがもなく あやうき命(いのち)を たすかりたる 人〻(ひと〴〵)は伊勢(いせ) 太神宮(だいじんぐう)の 御たすけ也 その故(ゆゑ)は 彼時(かのとき)御馬 御府内(こふない)を はせめぐり 信心(しん〴〵)の輩(ともがら)を      すくひ玉ふにや たすかりし人〻(ひと〴〵)の衣類(いるゐ)の袂(たもと)に 神馬(じんめ)の毛(け)入(いり)てある といふをきゝてその人〻 あらため見るにはたして 馬(うま)の毛(け)出(いづ)る也|是(これ)こそ 大御神(おほんかみ)の守(まも)らしむる所なりと云〻 「かみさまがでゝはおれ たちはかなわねへはやく にげだせ〳〵 「アヽいてへ〳〵もふ〳〵 でませんごめん〳〵