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コレクション: STAGE3

安政見聞誌 下 - 翻刻

安政見聞誌 下 - ページ 3

ページ: 3

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それ髙(たか)きに昇(のぼ)      一登斎      りて地下(ちか)を見るときは眼(め)   芳綱写 眩暈(くるめ)き足奮(あしふる)ふ是すなはち 我(わ)が心に若過(もしあやま)ちて落(おち)たらんには 一 命(めい)に及(およ)ばんこと必定(ひつぢやう)と思(おも)ふが故に俄(にはか) に心身戦慄(しん〴〵せんりつ)する也こゝに今度の 大 変(へん)にて崩(くづ)れたりし数(す)ケ処(しよ)の 中(うち)に半蔵(はんざう)御門に並(なら)びたる 石垣(いしがき)二十有余間 堤(つゝみ)は堀(ほり)へ 雪頽落(なだれおち)又 雪霰(ゆきはれ)て龍蟠(りやうわだかま)ると 吟(ぎん)じたる古(ふる)松も枝椊(えだくぢ)け根顕(ねあら)はれ 往来(わうらい)に横(よこ)たわり屏風(びやうぶ)に喩(たと)ふ切石(きりいし)も 算(さん)を乱(みだ)して揺(ゆれ)くづれ或(あるひ)は中空(はんと)に ぬけかゝりて今にもあれ頭(づ)上えも 落(おち)かゝるべき形勢(ありさま)は見あくるも 《?:酷(おそ)》【魅ヵ】ろしく歩行んと するに足(あし)も出(いで)す這(は)ふ斗り にて見来(みきた)ると咄(はな)せる人(ひと)の 其儘(そのまゝ)をこに摸(も)写して後(のちの) 世(よ)の咄しの種(たね)に残(のこ)さんと          なり         金瓶書【竹葉舎金瓶ヵ】