翻刻
△一梅干 百樽 《割書:深川八幡社内|御救小屋江施し》 芝口壱丁目 平芝屋 幸七
一同 三十五樽 《割書:浅草御救小屋へ|ほどこし》 同 人
【〇の中に卅八の文字】柴井町両側とも壱丁焼る 西は仙台様中屋敷前にて
止り東は会津様中屋敷前にて止る
△一金弐朱ツゝ町内江 芝露月丁 堺屋 某
外に壱朱ツゝ柴井町江施し
一金弐朱ツゝ町内江 同 丁 杵屋 某
外に壱朱ツゝ柴井町江施し
△仙台侯御諱慶邦今度地震に付て隣国(りんごく)之緒侯へ御見舞
松板数千枚被遣候由此入用御手元御納戸金にて出候由其外御門前
四ケ町之者共焼失其外住居揺潰れ必至(ひつし)之 難渋(なんじう)たるべきとて即日(そくじつ)
御 取調(とりしらべ)有之御国米五斗二升入壱俵ツゝ 軒別(けんべつ)に御 恵(めぐ)みなし下され
又 町役(てふやく)の者 番(ばん)人幷 鳶(とび)人足等へ金二分ツゝ 添(そへ)て下さる前年(ぜんねん)ゟ武家方御 倹約(けんやく)の折(おり)
柄(から)なるに右のごとき数多の財宝(ざいほう)を施(ほどこ)し多人数の艱難(かんなん)を救(すく)ひ給ふ事難有も
尊(たふと)くて 感涙(かんるい)に絶(たへ)るのみ然(しか)るに柴井(しばい)丁の住居(すまい)画草紙(えさうし)の渡世(とせい)をなせる何某(なにがし)
なるもの右御 救(すくひ)を頂(いたゞ)いて深(ふか)く悦(よろこび)しが類焼後(るいしやうご)いまだ住居もなく些(わづか)に戸障子(とせうじ)を
もつて雨露(うろ)を凌(しの)ぐ計りの舎(いへ)を拵(こしら)へたるに慈愛(じあい)の御 賜(たまもの)なるゆへ麁略(そりやく)なりがたく
外方へ預(あづ)けんと頼(たの)みけるに荒乱(くわうらん)の節にて預人(あづかりて)なきゆへ詮方(せんかた)なく狭(せま)き囲内(かこひうち)へ入れ
昼夜(ちうや)其上に座(ざ)して是を守(まも)る友(とも)人これを見て俗躰(ぞくてい)の大国尊(だいこくそん)也笑興(わらひけう)じける
是ひとへに太守(たいしゆ)よりの倖福(かうふく)による所と称(しやう)すべき事なり
【〇の中に卅九の文字】鉄砲洲(てつばうず)明石(あかし)丁十軒丁弐丁四方焼る松平 淡路(あはぢ)様上やしき類焼同所細川
能登様大破損舟松丁 湊(みなと)丁等大破損崩多く焼失同前也△築地(つきぢ)一 圓(えん)大《?:に動》
揺(よう)す△本願(ほんぐわん)寺本堂破損寺中 僧房(そうばう)大破損崩所有同所数馬(かづま)橋南方《?:武家》
町家共破損崩所多し△南 飯田(いいだ)丁 寒(さむき)橋迄の間大破損潰家有上柳原丁