翻刻
【右丁・コマを縦に読む】
はしかなそ〳〵合
狂歌 やくよけのためとて
かけるなそ〳〵に
うれいのこゝろ
ときて笑はん
流行のはしかとかけて
くわん目のきまらぬたはら
心は〽おもひも有かるいも有
此ころのうなぎとかけて
はのぬけた大かみ
心は〽めつたにくわれない
【図中文字・かばやき 江戸前大蒲焼】
此節の肴とかけて
たねのしれたいかさま
心は〽くふ物がない
へたなせうぎとかけて
かみゆいどこ
心は〽いゝ手がすくない
【左丁・コマを縦に読む】
此ころのおいしやとかけて
はたこ屋のきうじ
心は〽もりきれない
此節の死人とかけて
りんきぶかいかみさん
心は〽やくのがおゝい
此年の七夕様とかけて
へたなけいこ
心は〽ねつからとらない
病人のたべ物とかけて
かねのかゝつた三味せん
心は〽まことにねがいゝ
【図中文字・かる焼 粟嶋】
此ころの里子とかけて
みにくいかね
心は〽とる人がない
流行のはしかとかけて
よいしゆたび中けん
心は〽もうとまりた