翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

扨化狐通人 : 2巻 - 翻刻

扨化狐通人 : 2巻 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

又おとゝかき次郎は同じくばけ てそのきんしよに□□【こう(香)?】しやうばい をいたしのうれんにしろきつね よりゆつりうけしかきをそめぬき みせはんしやうせしゆへそのゝちきやう だいのものくわんゐをゑてすぎの もりいなり大明神とあがめられ まい月富のこうぎやうありて人の くんしゆは おこさまがた御ぞんしの とをりいつれもたつときいなりさま つうりきしたいのいろのしかう【通力次第の色のしかう?】 おもひついてきつねの通人とは だいしぬ【題しぬ】いのり給へ〳〵 可笑戯作 清長画

現代語訳

また音々垣次郎も同じく化けて、その近所で香商売を行い、暖簾に白狐から譲り受けた垣を染め抜き、店が繁盛したので、その後京大の者官位を得て、杉の森稲荷大明神と崇められた。毎月富の興行があって、人の君主はお子様方ご存じの通り、いずれも尊い稲荷様、通力次第の色の仕方を思いつき、「狐の通人」と題して祈り給え。 可笑戯作 清長画