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コレクション: コレクション2

疱瘡心得草 - 翻刻

疱瘡心得草 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

【右頁】    紅梅(こうばい)      盛(さかり)      の      体(てい) 【左頁】   疱瘡(ほうさう)はじめ終(おわり)の日数(ひかず)心得(こゝろへ)の事 熱蒸(ねつしやう)とて三日/有(あり)俗(ぞく)にほとおりといひ又(また)は序病(じよやみ)といふ 見点(けんてん)とて三日あり俗(ぞく)に出(で)そろひといふ 潅漿(きちやう)とて三日有/俗(ぞく)に水(みづ)もりといふ 貫膿(くわんのう)とて三日有俗に山(やま)あげといふ 收厭(しゆゑん)とて三日有俗にかせといふ かくのごとく三日づゝにて十五日をへて後(のち)瘡(かさ)のふた落(おち) て愈(いゆ)るを順症(じゆんせう)といふ出(で)そろひより風(かぜ)にあてべからず痘(いも) かろく見へても外(ほか)へ出(いだす)べからず水(みづ)もりは前後(ぜんご)大事(だいじ)なり かきやぶる事(こと)を気(き)を付(つく)べしやまあげかせはじめなり

現代語訳

【右頁】 紅梅盛りの体 【左頁】 疱瘡の始まりから終わりまでの日数心得について 熱蒸といって三日間ある。俗に「ほとおり」といい、また「序病」という。 見点といって三日間ある。俗に「出そろい」という。 灌漿といって三日間ある。俗に「水盛り」という。 貫膿といって三日間ある。俗に「山上げ」という。 収厭といって三日間ある。俗に「かせ」という。 このように三日ずつで十五日を経て後、瘡のふたが落ちて治るのを順症という。出そろいより風に当ててはならない。痘瘡が軽く見えても外へ出してはならない。水盛りは前後が大事である。かきやぶることに気をつけるべきである。山上げ・かせが始まりである。