みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

地震やくはらひ - 翻刻

地震やくはらひ - ページ 2

ページ: 2

翻刻

〽アヽラめでたいな〳〵大名づくしではらひませうすぎし二日の 御祝義(おしうぎ)にまちやしきも酒井(さかい)なくくづれかゝりし森川(もりかは)や焼てくづれて 身ひとつのからだは手ぶり小笠原(おがさはら)いへも古蔵(こざう)も内藤(ないとう)や 妻(つま)子にはなれ遠藤(ゑんどう)の土屋かはらのなかよりも堀田(ほつた)を みればぬらくらとこれが鯰(なまづ)にいられうかたま〳〵 建部(たてべ)で 井上(いのうへ)のいへに有人が稲葉(いなば)さまかほは青(あを)山あつがんの 榊原(さかきばら)にてやう〳〵と丸太を甲斐(かひ)さま戸田(とだ)さまに かこひの板倉(いたくら)ぶつつけてすこしこゝろは安藤(あんどう)の鍋嶋(なべしま) ならで鹿嶋(かしま)なる神のおたちは出雲(いづも)さまやがて帰国(きこく)の 御 参府(さんふ)で世の中しづかにのりこみはさつても目出 たき行列(きやうれつ)をなまづやろうがゆりこんで供(とも)さきやらん とするならば石でおさへがとんで出どうづきもどきでづしり〳〵 〽アヽラねむたいな〳〵今ばんこよひのぐらつきに身の用心 とまはりませう一夜(いちや)あくればはるならで十月二日さんが日 お門にたてたる松丸太竹のはしらや生死(いきしに)のせうじを かべのとびずまゐ鯰くはづによう〳〵とにげて野 宿(じゆく)を するがなる富士より高い土(つち)のやま命(いのち)あつての物だね もはなしのたねとなるかみや親仁(おやじ)と火事とぐらつきは もふこり〳〵と信濃(しなの)なる善光寺(ぜんくわうじ)にはあらねども うへから落たうつばりの牛に引るゝ身のつらさはやく 鹿嶋へお飛脚(ひきやく)をたのむは留すのゑびすどのかへす〴〵もゆり かへし誓(ちかひ)はかたき要石おゝさへ〳〵悦(よろこ)びのおさまる御代はこんれいの 四海なみ風しづ〳〵といろ直しから大じしんひるもたんすのくはんが なる所へぬらつく外道(げどう)めは焼(やけ)はら峠(とふげ)の絶頂(ぜつてう)から津(つ)浪が沖(おき)へさらり〳〵