翻刻
〽天に《割書:サアて| 》天べんうみにはつなみくがにぢしんと
しなこそかわれいんとやうとのそのたゝかひで
かゝるふしぎをあらわすなれどわけてはげ
しきこんどのぢしん頃は安政二年の冬(ふゆ)よ神(かみ)
な月とや二日のよひに四ツとおほしきそのころ
あひよ大ぢにわかにしんどういたしどつと
ゆりくるその国〻はすへてくわんとう八ヶの国の
中にとりわけお江戸のさわぎそれよぢしんと
いふまもあらず凡大地か壱丈あまり上へ
ゆり上またゆりおろしきせんなん女のしや
へつもあらず親はこをすてこは親をよびそとへ
でるにもあし元ふるひこけつまろびつする其内に
いへはたをれる大地はわれるかわらやねいたたるきや
ひさしどつといちどにみなゆりくづれやねに
をされてうごくもならずはりにうたれてしぬ
のもあればにわへはいだし木のねにすがり