翻刻
|経(へ)て、|再(ふたゝ)び|地上(ちしやう)に|流出(りうしゆつ)するものあり、之を|伏流(ふくりう)と
云ふ
|渉(わたり)
|河流(かりう)の|間(あいだ)、|人(ひと)|或(あるい)は|獣類(じうるい)|徒行(とかう)して|渉(わた)るべき|地(ち)、之を
|渉(わたり)と云ふ、|川(かは)|或(あるい)は|渉(わた)るべからざるあり、また|常(つね)に
|渉(わた)るべきあり、其|地(ち)|河底(かてい)に|変易(へんえき)なしといへども、
|時候(じこう)の|晴雨(せいう)によつて、其|渡頭(ととう)を|転(てん)ずべきあり、|或(あるい)
は|河底(かてい)|深浅(しんせん)の|変転(へんてん)に|従(したが)ひて、|時々(じゝ)其|渡頭(ととう)を|転換(てんくわん)
すべき|河(かは)あり〇|凡(およ)そ|水(みづ)の|深(ふか)さ三尺に|過(すぐ)るもの
|渉(わた)るべからず、|若(もし)|馬(うま)に|乗(の)る時は、四尺の|深(ふかさ)を|渉(わた)る
べし、しかれども其|流(ながれ)甚だ|早(はや)ければ、上に|述(のぶ)る|度(ど)
より|各(おの〳〵)一尺を|減(げん)ずべし
|水地(すいち)
|河(かわ)|及(およ)びその|枝流(えだがは)によつて、|全地(ぜんち)の|水(みづ)を|注下(ちゆうか)する
|地(ち)、之を|其河(そのかわ)の|水地(すいち)と|号(ごう)す、|今(いま)|水地(すいち)|甚(はなは)だ|広闊(くわうくわつ)にし
て|且(かつ)|大河(だいが)ある|地(ち)は、|西大洲(にしだいしう)にあり、|即(すなは)ちアマゾン【アマゾンの左に傍線】、
オリノコ【オリノコの左に傍線】等の如し、|此(この)|二水地(にすいち)のカツシクワイル【カツシクワイルの左に傍線】
|河(が)によつて|相(あい)|連属(れんぞく)する事、|恰(あたか)も|天然(てんねん)の|溝渠(こうきよ)に|似(に)
天然地理学 巻之二 九