翻刻
なるを|知(し)らず、
|恒信風(こうしんふう)の|理(り)、
|地球(ちきう)の二至線内(にしせんない)の|地(ち)は、熱気(ねつき)の盛(さかん)なる事(こと)、他(た)の地方(ちはう)
より甚(はなは)だし、故(ゆゑ)に其地(ち)の空気(くうき)また熱(ねつ)して、|且(かつ)|軽(かろ)き
を以(もつ)て、常(つね)に上騰(じやうとう)す、しかるに二至線外(にしせんくわい)に在て、冷(ひやゝ)
かにして|且(かつ)|重(おも)き空気(くうき)、其|両辺(りやうへん)より来(きた)りて、直(たゞ)ちに
其|欠(かけ)を補(おぎな)ふ、即(すなは)ち次(つぎ)に載(のす)る所(ところ)の甲図(かうづ)の如し、図(づ)の
中(なか)なる円形(えんげう)は、地球(ちきう)を示(しめ)す、《箱:キ》《箱:キ》の標(しるし)あるは二極(じきよく)
なり、《箱:セ》《箱:セ》は赤道(せきどう)なり、《箱:セ》《箱:ろ》《箱:キ》は赤道(せきどう)より起(おこ)りて、
【図あり】
天然地理学 巻之二 三十三