翻刻
|些少(さしやう)といふべし
泉水(せんすい)
泉(いづみ)は|溶觧(ようかい)せる|雪(ゆき)、|或(あるい)は|露(つゆ)、|或(あるい)は|蒸騰気(じやうとうき)、|或(あるい)は|雨(あめ)、|陸地(りくち)
の|高所(こうしよ)より|地中(ちゝう)に|滲入(しんにう)し、|地下(ちか)の|空洞(くうとう)に|満(みち)て|後(のち)
地面(ぢめん)の|低所(ていしよ)を|求(もと)めて、|再(ふたゝ)び|地上(ちしやう)に|噴出(ふんしゆつ)するもの
なり〇|泉(いづみ)の|類(るい)二つあり、一は|終年(しゆうねん)流注(りうちゆう)する|事(こと)|間断(かんだん)
なきもの、二は時(とき)あつて|湧出(ゆしゆつ)し、|時(とき)あつて|涸(かる)るも
の、なりまた|別(べつ)に之を|四種(しゝゆ)に|分(わか)つ、一を|温泉(おんせん)、二を
噴泉(ふんせん)、三を|焔泉(えんせん)、四を|礦泉(くわうせん)といふ〇|泉(いづみ)の|因(よつ)て|起(おこ)る
所以(ゆゑん)の理(り)、次(つぎ)の圖(づ)に示(しめ)すが如し
源(げん)
泉(せん)
時(とき)
に
流(なが)
れ
時(とき)
に
涸(かる)るものゝ
内部(ないぶ)を示(しめ)す圖(づ)
天然地理学 巻之二 三