みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE7

防火要鎮土 附大火年月考 全 - 翻刻

防火要鎮土 附大火年月考 全 - ページ 4

ページ: 4

翻刻

孔方(かうほう)ふた筋を施(ほどこ)して帰りたるに胡風ゆへ烈(はげ)しければ悉(こと〴〵) く調度(てうど)ども襖(ふすま)なども庫(くら)に納(おさ)めつる頃神田なる佐久間町 より火おこれりとぞされども空(から)家を焼たるのみにて蔵も残 りけるとかやげにも大師の御|告(つげ)にてかゝる災(わざは)ひある事を 賢(かしこ)くも悟(さと)りしは信ある人の徳也いはゆる一日の計はあしたに有と の金言恐るへきことにこそはた東都の火災かそふるにいとま あらずといへとも咽(のど)もと過ては熱さ忘るゝ習ひなれば 防火(ぼうくは)用心土と名つけて拙(つたな)き筆につゞる物かり浅間の山 の烟りならで遠近人の咎(とが)めん事をもいとはず風の神 のあれます日毎には我うま子等が要慎(ようじん)すべきことを 願ふになん有ける             新日吉御所御内東都将監橋  文政十二つちのと丑皐月       司馬の屋よし門嘉門【「嘉門」は丸印】