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コレクション: 地誌・郷土資料

嘉陵記行7【千葉県方面】 - 翻刻

嘉陵記行7【千葉県方面】 - ページ 3

ページ: 3

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なき景色也北にかへり見れは梢平らかにかりそろへ幾?もとか植置 たる松の木立見ゆ三婦(サブ)の松と云  こは三郎兵衛といふもの己か畑のかたはらに植たるか年ふるまゝ  にかく目に付て人にもしらるゝ斗成といへり数三千本余ありとそ わたりて五七町行は右に行徳道あり  一ノ江二ノ江なといふ処とを過て利根の川はたに至れはむかひは  行徳なり 一里斗行て小坂をのほ?るこゝに民戸一軒あり酒あり菓子有 道の左に大なる榎あり一里塚にやと思わる坂より上は道 やゝ高し是は利根の水にそなへたるつゝみ成へし猶半里はかり行は 市川の関 伊奈友之助といへる御代官の守れる所也されと関は名のみ して入る方も出る方も杉の丸木にて門となせるのみにて戸 さしもなきは計【誠】に君か代のめてたきためし成へし関を こえ行はたゝちに利根の渡し場也中流に棹さす程手あら ひ口すゝくに水の美なる事譬ふへきなし揚子江の中頃もこれ には過しやこの水一升の重さ三百両あるは弐百八九十匁凡の水に くらふれは百四五十匁かろしと棹さすおのこいへり岸に登れは 右に船橋道あり左に横折て径を行は少しの堤にのほる