みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

鎌先温泉由來記 - 翻刻

鎌先温泉由來記 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

櫛(くし)にて髪(かみ)の毛(け)を幾度(いくと)もすくべし必正気付(かならずせいきつく)も のなり何(いつ)れ上昇(じやうしやう)する原因(けんいん)は身体(からだ)の加減(かげん)によ りて稼働遠足(かせきはたらくとふみち)等の草臥(くたびれ)あるにも抱(かゝは)らずすき 腹(はら)の時(とき)又は酒食物満腹(さけたべものまんふく)したる時長浴(ときながゆ)する所(ところ) より上昇(ゆきあたり)おこると見(み)へたり必|註意(ちうい)あるべし 右浴治法(みきよくぢほう)は概略(あらまし)を載(の)せたりといへとも猶浴者(なほよくしや) の病傷(やまいきづ)によりては是非共手術(ぜひともしゆじゆつ)の与(あた)ふべき事有(ことあ) る時は其宿主(そのやどぬし)に委(くわ)しく尋(たつ)ね乞(こ)ふべし然(しかう)して充(じう) 分浴治(ぶんよくぢ)を尽(つく)し充分病(じうぶんやまひ)を愈(なほ)し以て全体(ぜんたい)に至(いた)らし め全(まつた)く其効(そのこう)あらんことを      産物(さんふつ) 〇湯花(ゆはな) 金創切傷(きんさうきりきつ)の血留(ちとめ)に速効(そくこう)あり打撲折傷腫物等(うちみをりきつはれものとう) には湯花壱包(ゆはなひとつゝみ)へ水(みつ)弐|升焼塩壱勺程加(しようやきしほいつしやくほとくわ)へ細火(ほそひ) を以(もつ)て温度(をんと)を与(あた)へ浴泉位(よくゆくらい)の定度(ていど)にして其傷(そのいたみ) 所(しよ)を潤(うるほ)しこと一日に三|度(ど)もしくは五度|迄(まて)を 用(もち)ふべし又(また)は脚気僂麻質私(かつけりゆうまちす)には湯花の分量(ぶんりやう) を以(もつ)て風呂湯(ふろゆ)に沸(わか)して浴用(よくよう)してよし其効聊(そのこういさゝか) 本泉(ほんゆ)と異(ことな)ることなかるべし 〇鎌先洗土(かまさきつち)