みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

鎌先温泉由來記 - 翻刻

鎌先温泉由來記 - ページ 19

ページ: 19

翻刻

ることあれは必是(かならずこれ)を恐(おそ)るべし 《箱:第十》 温泉(おんせん)の滝(たき)に打(うた)せて善(よ)き所(ところ)は手(て)の指尖ゆびさ)き足(あし)の 指尖(ゆびさ)きを弱滝(よわたき)にして打(うた)せべし必全体上下(かならずぜんたいしやうけ)の 還血(くわんけつ)するが故(ゆへ)に逆上(のぼせ)も頭痛(づつう)も終(つ)ひに除(のぞ)ける とのなり又(また)は肩(かた)に腰(こし)たけ少々(しう〳〵)は妨(さまた)げなしと すれ共過(ともすぐ)しべからず 《箱:第十一》 温泉(でゆ)を服用(ふくよう)するには朝夕二回(てうせきにど)つゝ湧口(わきくち)の清(せい) 潔(けつ)なる所(ところ)を酌(くみ)とりて能(よ)き加減(かげん)に醒(さま)して呑(の)む べし初回(はじまり)の量(ぶんりやう)は凡三夕余|乃至(ないし)二合二夕|迄(まて)は 少量(すこし)より初(はじ)め漸々増加(ざん〳〵ぞうか)して服用(ふくよう)すべし 《箱:第十二》 温泉適当(おんせんてきたう)したる浴治法(よくぢはう)には灸(きう)治|又(また)は外用薬(くわいようやく) 等(とう)は用(もち)ふるに及(およ)ばざることなり然(さ)れ共浴治(ともよくじ) の外(ほか)なる病症(びやうき)へ用(もち)ふる服薬(のみくすり)は敢(あへ)て妨(さまた)けなし 《箱:第十三》 湯気(ゆけ)にあたり絶倒(せつたう)したる人(ひと)ある時(とき)は早(はや)くも 冷水(ひやみつ)を顔(かほ)へ吹(ふき)かけ次(つき)に足(あし)へ数々掛(かず〳〵かけ)けべし若(もし) し之(これ)には正気(せうき)つかずは総身(そうしん)へ濯(そゝ)ぐ掛(か)け荒(あら)き