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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 25

ページ: 25

翻刻

【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなと、適切な改行を欠く状態です】 の渡舟にのり給ふ所にてそ追付ける。彼段くはしく申ければ。それはふ便の事なれ共。是より帰るに及ずとて。布下帯の八百年ばかりにもなるらんとおほしきを取出し。是にて地蔵の首をくゝりておけ。忽やまひは治すべきとの給へば。彼者共勿体なしとは思へ共。前のきどくにおそれて。おづ〳〵御請申て。いそぎ関に帰りければ。一休は関東へいそぎ給ふ。  扨里人帰り。仰のごとくおづ〳〵地蔵の首に彼ふる下帯をまとふとひとしく。みな〳〵ものゝけのきしかば。扨も名誉の御事なりとて。其下帯をえはづさゞりけるに。一休御上りの時。又立寄給ひて彼首の下帯をはづして。かねの緒にかけて。都へ上られけ る。それよりして今の世に。仏師のかねの緒を。下帯のたけにくらべ。六尺に定めけると也。ふしぎ成事ども也。 【一休閑居し給ふを人々不審する事】 『七』一休一大事因縁の御工夫なされし時諸旦那あるひは御伴達衆。毎日とふらひにきまして。さまたげとなりければ。かしがましくおぼし召て。御心地あしくとて。一えん人々に出合給はずみな人心もとなくて。おり〳〵に御見廻申侍れば。御長髪鬅々とし給ひて。何共見へず。御なやみとのみ仰られける。旦那を先とし御知音衆もより合。是はきづかはしき事也とて。時の名医を。入かへ〳〵いらせ。御いたはりはいかにと聞ば。医師申されけるは。御脈はいかにもよし。ふしんなる御わづらひと。どれ〳〵も申ければ