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コレクション: とりあえず気になる

一休はなし(元禄十三) - 翻刻

一休はなし(元禄十三) - ページ 26

ページ: 26

翻刻

【みん翻と無関係に作ったものを転載しているため、ふりがなと、適切な改行を欠く状態です】 ある時旦那知音衆よりあつまり。此御なやみの様子は。如何様湿熱のなやみとは見へず。若き御僧の事なれば。もしや恋などをはなされて。かく思ひわづらひ給ふこともやあらんと。一人申ければ。をの〳〵此義尤しかるべし。とやせんかくやあらんと。口々に申されけるが。いや〳〵人おほくしりたりと思し召ば。あかし給はぬ事もや侍らん。ひそかによき中の知音のみ。二三人見廻て。そとうかゞひ侍らば。誰と名ざし有べし。しからば誰人にてもあれ。此者どもがかゝりなば。などか御本意をとげられぬ事は有べからずと。たのもしくいひあわせて。ひそかに三人参りたり。一休いであひ。四方山の物語すみて。一人申出しけるは。此間 さま〳〵の御療治にても。御みやくは常にかはらずと。医師おの〳〵申也。平生にはちがひて。何とて心ふかく渡らせ給ふぞや。定て恋をなさるゝと。見つけ侍るはひが目にて候はじ。有のまゝに仰せられよ。かなへて奉らせんと。打つけて申ける。一休いかにもうれしげなる御顔ばせにて。此上は何をかさのみかくすべき。此日来恋わびて。扨かくのごとくやつれはてゝ候也。よく社仰せ出されたり。何とやらん我らは。にあわぬ事なれ共。おの〳〵は日来のよしみなれば。ひとへにさたなくかなへてたべ。去ながらいとによる物ならなくに。心見だれてはづかしや。それそと名をば面上にてのべがたし。一筆かきて参らすべし