翻刻
【右丁】
荊三稜(けいいさんれう) みくり《割書:和名|鈔》
【左丁】
処々(しよ〳〵)水沢(すいたく)の中(ちう)にあり宿根(ふるね)より生(せう)し茎(くき)に三(みつ)
稜(かと)あり葉(は)は莎草(しやさう)《割書:かやつ|りくさ》に似(に)て長(なかく)大に茎(くき)高(たか)
さ二三尺 穂(ほ)の形(かたち)莞(くわん)《割書:ふと|い》に似(に)て三方へ分(わか)る根(ね)は
烏芋(うう)《割書:くろく|わひ》に似(に)て硬(かた)く黒色(くろいろ)三四 塊(くわひ)連(つらな)る是(これ)
蔵器(そうき)説(とく)ところの黒三稜(こくさんりやう)にして救荒本草(きうくはうほんさう)
の黒三稜(こくさんれう)とは別(へつ)なり一種おほかやつりは河辺(かへん)
に生(せう)す葉(は)はみくりより闊(ひろく)大(おほい)に根(ね)に小き塊(かたまり)あり
長(なか)みありて瘠(やせ)小(ちいさ)く曲(まか)りて爪(つめ)の如(こと)しこれ釈名(しやくめう)
の草三稜(さうさんれう)蘇頌説(そせうせつ)の鶏爪三稜(けいさうさんれう)救荒本(きうくはうほん)
草(さう)の《振り仮名:■■根|ほうさうこん》#1みな同物(とうふつ)なり
#2
一種
おほかや
つり
【版心の中央】おほかやつり